ビートルズを語る 「イエスタデイ」に隠された数々の秘話・・・
歴史的な名曲として
知らない人はあまりいないだろう、
このイエスタデイ。
実はシングル曲ではないなんて
信じられないのだが・・・
これは、5枚目のアルバム
「4人はアイドル」
に入っている曲だ。
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ロンドンのウィンポール・ストリート57番地
それは、ポールが
その頃つきあっていた女優のジェーン・アッシャーの部屋。
2人はそこで暮らしていた。
そして、
イエスタデイは、その部屋で
生まれた。
目覚めると
曲ができていたというから
天から降りてきたのだろうか?
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曲ができてしばらく経っても
夢の中でできた曲を
自分が作ったという確信が持てず
ポールは、
会う人ごとに
聴いたことがないか
確認したという。
このときのポールの言葉が
実にユニークだ。
まるで警察に拾い物を届ける
ような気分になりました。
これは、もはや
神の領域・・・。
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イエスタデイは、
世界中で大ヒットし、
世界中の人にカバーされる曲になった。
「20世紀にアメリカのテレビやラジオで
最もオンエアされた100曲」
というランキングで
3位に入っている。
教科書にまで、載った。
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そういえば・・・
「Let it be」 も
母親が出てきた夢から
インスパイアされた曲だった。
ポールは、
曲を作ろうとして作る以前に
降りてきているのでは?
とも見えるが・・・
実は、ポール自身が
生きていること自体に、
常に何かを生み出そうとするような生きざまが
あったからではないだろうか。
今から、その話をさせてもらおう。
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ポールは、
その日初めてスタジオに持ち込んだその曲を
ギターで演奏した。
リンゴはこの曲にドラムを合わせるのは難しいといった。
他のメンバーもギターは一本でいいだろうと・・・
こうして、
ポールのソロによるイエスタデイの
レコーディングが行われた。
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実は、この曲は
レコーディングの何カ月も前に
おおまかには出来ていたようだ。
曲はできていたのだが、
タイトルに行きつかず
メンバーが集まるたびに
その話題になり
ジョーク混じりの
仮の名前が付けられた。
その名も
Scranbled Egg
ポールは
その当時、映画の撮影の合間にも
常にスクランブルエッグを弾いていた。
そして、突然だった。
歌詞の音節に合わせないといけない・・・・
yesterday suddenly merrily・・・・
パズルのように当てはめてみる・・・。
そして韻を踏みやすいかどうかも考えた。
そうやって
メロティの節に合う言葉をあてはめていった。
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6月17日
イエスタデイは、ついに完成した。
今、改めて聴いても
いい歌だと思う。
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ところで、
イエスタデイにちなんで
面白い映画がある。
存在したはずのビートルズが消えたら・・・・
2019年
「イエスタデイ」
主人公ジャックは、
売れないシンガーソングライター。
ある日交通事故に遭い、一時昏睡状態になる。
退院後、友人に
誰も知らないというのだ。
その上、ビートルズをネット検索しても、全く出てこない。
つまり、世の中でビートルズを知っているのは
自分だけという事になる。
そんなジャックは、ビートルズの曲でレコーディングをする。
ある日、楽屋に2人のファンが訪れた。
実は、この2人は、ビートルズの事を知っていた。
ジャックは、事実を認めたが、逆に
広めてくれた」と感謝された。
そして、ある人物の住所の書いたメモを渡される。
そこに行ってみたジャックが見たものは・・・・
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なんと、プロとして音楽をして有名になるかわりに
船員として働いたおかげで
暗殺されることなく、幸せに暮らす
78歳のジョンレノンだった。
ジャックは、
幸せそうなジョンレノンのを見て
ビートルズの曲で地位や名声を得ることを止める事にした。
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もしこの世にビートルズがなかったとしたら
JPOPやJROCK、フォーク・・・
ジャンルを問わず、
有名アーティストの多くは、
一度はビートルズを通過していると
言っても、言い過ぎではないだろう。
また、音楽をする人なら
話のネタとしても
ビートルズ抜きには語れないものがある。
ビートルズのない音楽の世界など
今となっては考えられない。
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