ビートルズを語る これがTicet To Ride !!!
1965年 9枚目のシングル
涙の乗車券
1969年には
カバーしている。
映画のサウンドトラックアルバムである
「ザ・ビートルズ 4人はアイドル」
の7曲目に入っている。
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ビートルズ 「ティケット・トウ・ライド」
(涙の乗車券)
【ヘビイメタルの
レコードとしては最も早いものの一つ】
とジョンレノンは言った。
ヘビメタ、
というと奇抜で激しいイメージがあるが、実は、
ヘビイメタルには50種類のジャンルがある。
ハードロックを発展させたもので
その境界線ははっきりはしない。
ヘビイは、「重い」の意味。
つまり低音が重視される。
重く歪んだ低音のギターと
バスドラ(足)を2つセットしたドラム などが特徴。
ギターソロが重視され
歌よりは演奏が主体。
そういったことから、
速弾きプレイを魅せたりする。
ボーカルで言えば、デスボイス(ダミ声)。
ただ、前述したように
ここからがヘビメタと言える基準が曖昧。
とりあえず、
ずっしりとした
重低音サウンドを全面に押し出したもの
になるだろうか。
この曲に関しては、リズムも重い。
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さて、次はリズム。
2拍3連符の変則リズムだ。
今までとは違うドラムパターン。
このアイデアは、ポールのものだったらしい。
この癖のあるリズム。
ポールのベースは、
イントロとアウトロで
この3連符を弾いている。
かっこいい。
そして、また余談だが、
実は・・・・
有名な「名もなき詩」のリズムパターンは、
この「涙の乗車券」のパターンの影響がある。
(コード進行も似ている)
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ビートルズには、
マンネリというものは存在しない。
常に飽くなき挑戦をしていたのだ。
ポールはアウトロについて
フェードアウトの為に書き下ろしたという。
またそれは効果的だったと自負している。
実質、ジョンレノンが曲を作った。
リードボーカル、ジョンレノンが担当。
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タイトルについて言うと、
イギリスのワイト島に
ライド(Ryde)というフェリー港があった。
そのフェリー港までの切符を
乗る(Ride)に
ひっかけたタイトルらしい。
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この曲を
カーペンターズがカバーしているのたが
実はこれが
カーペンターズのデビュー作なのだ。
しかも、
ビートルズのカバーで
タイトルもそのままに、だ。
ただ、
カーペンターズがカバーすると
がらりと曲調が変わっている。
あの変則リズムパターンは入れずに
ピアノによる正統派の前奏が始まる。
ところで、
シングルだけでなく
アルバムもタイトルが同じなのだ。
1969年10月に出た
ファーストアルバムも
当初は、「オファリング」というタイトルだったが
涙の乗車券のカバーがヒットした為、
タイトルを変えた。
最初のオファリングは、
ジャケット写真も
気に入らなかったらしく
1970年11月に
同じ内容で
「チケットトウライド」
とタイトルを変更しての発売。
世間にカーペンターズの存在を知らせる為には、ビートルズの曲名の方がアピールできるのは確かだ。
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カーペンターズについて、もう少し。
カーペンターズは、
兄妹のデュオ。
兄のリチャードがピアノ。
妹カレンがボーカル。
カレンはドラムもできたので
歌えるドラマーだった。
しかし、ボーカルとしての質を
求められることが多く
だんだんドラムを叩く姿は
見られなくなる。
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カーペンターズがデビューした頃は、ロックの全盛期だった。
ピアノによるしっとりとした演奏は、ビートルズとは対局的だ。
どこもかしこも、ビートルズの影響を受け、どこかビートルズっぽさを感じる曲が多かった中………
ビートルズの曲をここまで、カーペンターズの色にできていることがすごいと思わざるを得ない。
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ヴァニラ・ファッジもカバーしている。
アメリカのハードロックバンド。
メンバーはビートルズの
ファンだったこともあり
チケットトウライド(涙の乗車券)の他に
エリナーリグビーなどカバーしている。
印象的なイントロは、ビートルズをおもわせるものは残っていない。カバーだか、しっかりと味を出している。
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彼女は気にしていないという意味で
but she don't care
これ、おかしい英語だという事は
言われれば、納得するはず。
dosen't でしょ。
でも、これ、何かの間違いとかではなく
わざとなのだ。
ネイティブでは、
見られる表現である。
歌の場合、
メロディに歌詞を乗せないといけない。
口語的に、語呂がいいもの
響きがいいものを使っていて
ビートルズにはよくある手法。
という事で・・・・
ビートルズというのは、
耳にどう聴こえるかを
計算ずみということになる。
昨日のブログを読まれた方は、
この記事の真意は、
察するところであろう。