洋楽タイムスリップ1966 サウンド・オブ・サイレンス
サウンド・オブ・サイレンス
「沈黙の音」
沈黙の音とは、一体何をさすのか。
この曲について、ちょっと追求してみた。
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まずは、
サイモン&ガーファンクルについて
お話しよう。
幼馴染のポールとアートが
1957年に「トム&ジェリー」を結成した。
1964年に「サイモン&ガーファンクル」へ変更。
アルバム『水曜の朝、午前3時』でデビュー。
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さて、この曲は
ダスティンホフマン主演の
映画「卒業」のテーマ曲になった。
少しもの寂しい
哀愁の漂うメロディ
注目すべきは、
このメロディにつけられた
文学的な歌詞。
hello darkness,
やあ 暗闇よ、から始まるのだ。
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沈黙なので音はない。
だから、この「音」を訳すべきでない
という声もあるが・・・
私はガーファンクルの言葉を聞いて
沈黙に見えるけれど
実は聴こえない音が確かに存在している
そう解釈したので
あえて和訳タイトルの
「沈黙」の後に
「音」を入れるのは
ありと思っている。
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ガーファンクルは、こう言った。
お互いを愛することができない。
これが沈黙の音、だと。
つまり、
みんなが真実について口を閉ざしているのだ。
音は存在する。だけど発する事ができないのだ。
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このころのアメリカは自国がどこに向かっているのか
分からなくなっていた。
最終的にはあの大国アメリカが、
はじめて戦争で負ける事になるのだが・・・
そんな時代の真っただ中に歌われていた。
人々は、
不安・焦り・恐怖・忍耐・混乱の中にいたが、
それを口に出すことはできず
閉ざされた沈黙の世界にいた。
失った秩序を取り戻そうともしていた。
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そう、
単純な批判や愚痴と受け取られるので、
心の叫びは、簡単には
アウトプットできない。
ところでこの状態、
まさに新型コロナで混乱している今の日本に似ていないだろうか。
まだ第2波、第3波について
末来は、誰も分からない。
しかも、
ここ最近の抗体検査の整備などは
すでに犠牲者を出した後に行われたものだ。
もし成功という言葉を使うならば・・・
自国だけではなく
世界のリスクを軽減する貢献ができたときに
使う言葉だと思う。
世界はまだ非常に厳しい。
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こんな世の中で、
今、SNSで音楽を通じた発信が
話題を呼んでいる。
直接、その言葉を使わなくても
連想して
それぞれが思いをめぐらし
多くの人の共感を得て
みんなで頑張ろうよ!という
雰囲気を作ることができる。
歴史は繰り返すけれど
失敗は繰り返してはいけない。
進化しなくてはいけないのだ。
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沈黙の異様な世界を
美しいメロディを添えて
音楽に変えた時
時代が変わっても
私たちに訴えるものが
残るのだ!!!
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イギリスの医療関係者のデュオにより
SNSの動画が注目を浴びている。
音楽によって、この大きな壁を
人々が乗り越えようとしていて
一つになろうとしている
ように見える。
SNSで話題の・・・・
「明日に掛ける橋」