ミスチルヒストリー 名アルバム「Kind of Love」より対極的な2曲
「Kind of Love」は、
完成度が高い。
ファンの中でも最もかなり人気のあるアルバムのようだ。
アルバムだから、とりあえず何曲か入れようとか・・・
そういう曲が一曲も、ない。
けっこう、ファンでなくても
聴いた事のある曲があるのではないかな。
1stアルバム「EVERYTHING」は
何よりも大切なものを意味した。
それは、つまり
2nd・・・・「Kind of love」につながる。
ちなみに、このタイトルの意味について・・・
**************************
中学で習ったKind、勿論「種類」の意味だけど・・・
kind ofだと、
ストレートな表現を避けた曖昧な表現としても使う。
「~みたいな」「~に似ている」とか。
ミスチルにとって最も大事なものは「愛」だとしつつ・・・
でも、直接、愛とは言わず、
あえて「愛のようなもの」・・・としたらしい。
********************
でも、たしかに
普通、やっぱり、面と向かって「愛」って言葉はなかなか使えない。
愛のようなもの、って
上手いと思う。
ミスチルの曲は、
聴いていて日常の一部になるんだよね。
*****************************
01虹の彼方へ 02 All by myself 03blue 04抱きしめたい 05グッバイ・マイ・グルーミーデイズ
06車の中でかくれてキスをしよう 07思春期の夏 〜君との恋が今も牧場に〜
08星になれたら 09ティーンエイジ・ドリーム (I〜II) 10いつの日にか二人で
*********************************
01 虹の彼方へ、は先日ご紹介しているので・・・・
********************************
02 All by myself
(自分次第)
後に、3rdシングル「Replay」のカップリング曲となる。
桜井さんいわく。
「これは詞曲ともに、
小林武史さんと僕の共作なんですね。
ちょっとMr.Childrenにはなかった世界だと思う。」
小林史氏の功績は大きいし、
桜井さんは、どんなものも
吸収しているように感じる。
デビュー直後のミスチルにはポップな曲調のイメージがある。
このハードでクールな感じは・・・
たしかにミスチルの新しい展開で
それがまた、さまになるから・・・凄い。
ハードなロック調!!!!
桜井さんのこの歌い方、痺れる。
B'zのロックもハードだけど・・・
「B’z」は、ミスチルより少し前の1988年にデビューし90年代の音楽をリードした。
納得できるバンドメンバーが集まらず、ギターとボーカルのユニットで活動。ミリオンセラーを連発。
ドラムなどは打ち込みであり、そこがミスチルとはまた違う形の音楽。
これ、シングル化するレベルだと思う。
ギターのカッティングやリフなどの技術的要素は、
おそらくプロデューサーである小林氏との共作に
よるところが大きいと思われる。
ギターもそうだが、
ベースラインがかなり効いている。
この辺も、
小林氏との共作ならではだろう。
******************
小林氏のプロデューサーとしての実績。
これがすごい。
彼は、世間に幅広く受け入れられる名曲を生み出し、
ひっぱりだこの存在である。
サザンオールスターズのプロデュースもしていたが
あまりにもレベルが高すぎて
どちらが主体か分からなくなるほどだった。
この2曲はとくに、超名曲と言えるが・・・
サザンが若者だけでなく
幅広い層に受け入れられるバンドとして定着したのは
小林氏による後押しが、かなり大きい。
また桑田佳祐のソロとして有名な
「悲しい気持ち」の編曲も行っている。
しかし、小林氏に頼りすぎる状況になる恐れがあるため、
あの名曲
「クリスマスラブ(涙のあとには白い雪が降る)」
を最後に、サザンのプロデュースはしていない。
正直、結果として大ヒットした曲は
小林氏が絡んでいるし、
そもそも曲を聴けば
大ヒットしない方がおかしいような
名曲だと、誰もが分かる。
こうやって数々のアーティストの編曲などに携わり
高い評価を得るようになっていったが、
自身のソロアルバムは
世間には認知されていない。
幼少よりクラシックピアノを始め
ジャズ理論を自ら学んだこともあり
音楽とは何かという
根本がしっかりしたその上で
大衆が好むものを掴む感性が鋭い、
いわゆる天才肌。
そんな小林氏、
実は、もと
マイリトルラバーのキーボード担当であった。
********************
この曲作りには、
ドラムのJENが、参加している。
03 「 Blue 」
桜井さんは、
スイート・ソウル的な世界を意識したようだ。
また歌い方にも一曲一曲、こだわっている。
All by myself が
ハードロックだっただけに
余計に、この全く違う、
ジャズっぽい曲調が際立つ。
そして、
実はかなりの、完成度の高さだ。
完璧だろう。
この曲は、Aメロはいかにもアルバムっぽい感じの出だし。
一般的にアルバム曲というのは、シングル曲に比べると
悪くはないが印象に残る曲は少ないかと思う・・・
しかし、
この曲、
途中でやられるのだ!!!!!
Bメロで、はっ!とさせる。
サビ前のコーラス、すごいイイね。
そしてサビの展開が、
とても印象的なメロディ。
強い余韻が残る。
これがアルバム曲か?と思えるような余韻を残す。
.