ミスチルヒストリー この2曲のイントロはすごい!
アルバムversus
奇数の3曲目は
and close to you
おそらく聴いた事がある方が
多いと思うのだけど
シングル曲
クロスロードの
カップリング曲である。
暗めの曲という設定のはずだが
イントロの出だしは明るいと思う。
そして、突然、
フェイクして
マイナー調に変わる
このイントロの構成は
実に面白い。
なにせ
出だしだけ聴くと
それまでのミスチルに
よくみられる
ボップな曲が始まるようにしか
思えない。
と思わせ
疾走感漂うイントロに
急展開なのだ。
そこからは
実は、明るく見せてたけど
そういうわけでも
ないんだよ、
という感じ。
普通こういうイントロは
考えつかない。
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そもそも、
90年代前半は
バブル崩壊の時期だが
ジュリアナ東京に代表される
ディスコも流行っていて
明るいんだか
暗いんだか
分からない社会だった。
常にテンションが高いのは
むしろ異常だろう。
明るそうに見えて
内面は違うというのが
本質かと思う。
このイントロを聴くと
今から何かが始まりそうな
感じを受ける。
しかし
ワクワクではなく……
さあ始まるぞ!という
ゾクゾク感。
そして
歌は始まる。
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1Another Mind 2メインストリートに行こう 3 and close to you
4 Replay 5マーマレード・キッス 6蜃気楼 7逃亡者
8LOVE 9さよならは夢の中へ 10 my life
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作詞 桜井和寿
と、
記載の両方があり
結局、どちらが主に作ったかは
不明。
ただ
いかにも小林氏という感じの
匂いがある。
どちらにせよ
編曲では
小林氏のセンスが
大きく入っているだろうし、
桜井さんは、
小林氏の影響を受けているだろう。
きっと最初に作ったのは桜井さんだろうし、
しかも部分的にではなく、全般的に仕上げているだろう。
おそらくそこに小林氏が
わりと大胆に手を加えた・・・
そんな感じではないだろうか??
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いやいや………
本当に
しびれる!
これで売れないわけがない。
名コンビによる名曲。
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桜井さんは、
ボビーウーマックから
インスパイアされたよう。
確かに
ブラックソウルっぽい。
イントロ直後の
baby baby baby ・・・の
ところなんて
特に。
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ボビーウーマック
ソウルシンガー
ギタリスト
1968年デビュー
そして2014年6月27日
70歳にて他界した。
代表曲 110番街交差点
ミスチルの曲には
色んなアーティストの
個人名や
曲のタイトルが
そのまま歌詞に入ったり
歌詞を見ているだけでも
桜井さんの音楽の趣向が
見えてくるのが
面白い。
この
ボビーウーマックについては
歌詞の中に
入ってるわけではないが
彼を意識して
作ったと公表している。
ソウルシンガーの影響というのが
よく納得できる。
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桜井さんの歌い方は
どちらかというと
メロディから
はみ出したり
ウオ〜と叫んだり
というのが
特徴かと思う。
フレーズの終わりで
吐き捨てるような
歌い方。
あれは本当に
桜井和寿ならでは!
という歌い方。
あれを聴くと
ゾクゾクする。
カッコいいよねぇ。
そしてもう一つ
フォールも特徴。
語尾が下がっていくのだ。
これによって
切ない感じを表現できる。
全体的に
微妙なニュアンスを
つけて表現するところが
実に上手い。
ソウルシンガーは
腹の底から訴えるものだけど
桜井さんに関しても
やはり
ただ歌うというより
奥底から
湧き出てきたものを
感じさせる。
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この曲は
ベースが
効いている。
つまり
表に出ていて
存在感が大きい。
とても
カッコよいベースライン。
低音が主張する事で
クールでダークな
インパクトを与えている。
この辺も
バンドサウンドを意識した
このアルバムならではの
音作りだろうか?
ポップス調にはみられない
ベースラインだと思う。
小林氏が主に作曲をしているので
おそらくだが
このベースラインは
小林氏の意見が
入っているいるのでは
ないだろうか?
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ところで、
close to youといえば
思い浮かぶのは
やっぱり
(こちらはand は付かない)
close to you
あなたの側で
という意味。
すごく美しくて
好きな曲だけど、
実は
カバーなのだよね。
掛けがえのない世界を
歌っているのが
切なすぎる。
作ったのは
ハル・デイビッド
ちょっと横道に
それたが………。
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1Another Mind 2メインストリートに行こう 3 and close to you
4 Replay 5マーマレード・キッス 6蜃気楼 7逃亡者
8LOVE 9さよならは夢の中へ 10 my life
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1Another Mind 2メインストリートに行こう 3 and close to you
4 Replay 5マーマレード・キッス 6蜃気楼 7逃亡者
8LOVE 9さよならは夢の中へ 10 my life
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さて、4曲目
明るい偶数曲
シングル曲である
replay
グリコのポッキーの
CM曲として起用された。
CM曲に合うよう
イントロを
ぴったり15秒に合わせている。
この15秒のあと
すぐさまサビに入り
いきなり盛り上がりを見せる。
限られた時間枠で
ミスチルの音楽を
印象づけるよう
作られた。
本当に
すごすぎる!!!
さすがプロ意識が
高いなと思わさせれる。
ブレイク前の桜井さんが
どれだけインパクトを残せるか
真剣に考えた結果らしいが
わずか数秒という
チャンスの中で
ミスチルに興味がなかった人にも
強い印象を焼き付けることになる。
そして、ついに
その名を知らしめた。
ここからブレイク!!!
やっぱり
天才たる所以!!
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