ビートルズを語る 【3曲目にして、ポールが思いついたこととは・・・】
1963年4月 3枚目のシングル
「From Me To You」は、
ツアーの移動中のバスの中で書いた曲だという。
実は、革新的なコード進行により
このことについてポールは、こう語っている。
「ミドルの部分でマイナーに変わるんだけど
これは大きな進歩だった。」。
そして・・・
「“フロム ミー トゥ ユー” ができた時は嬉しかったね。
特にサビのコードが斬新だった。
この転調を思いついた時、やったと思ったね。」
〜 THE BEATLES ANTHOLOGY 〜
「ミドル・エイト」の部分というのは・・・
ビートルズが好んで使った音楽用語だが、
どうも流れとしてBメロ(というか、Aメロの後に
Bメロがなくサビに入ってる)
のことらしい。
曲調が変わる部分のことだ。
***************
ただ明るいだけの曲には、
奥行きがないのだが
ポップな曲調の中に
ふっと、マイナーが入ってる感じが
実にうまいんだ。ポールは。
何の違和感もない。
例えるなら
「顔はニコニコ笑ってるけど心では泣いてる」を
さらっと表現した感じになる。
「ワビサビ」ってやつでもある。
曲調が変わった時に・・・
ぐっと引き込まれる。
余韻が残る。
************************
転調にも色々ある。
Jpop では、
椎名林檎が、
最後に感情の高ぶりを表現して盛り上げる為に
半音とか、単純にずらして上げるパターンを
やっていたが、
なるほど・・・と思った。
曲が盛り上がる。
ただ・・・
素人でも真似できるので
便利なパターン、でもある。
(たぶん、椎名林檎の場合は
歌の表現力があるので
あれだけでも、聴いてる側は引き込まれる)
ただ、ビートルズのは、
ちょっと意味が違っていて
かなり複雑に転調していく曲が多い。
この転調パターンで曲を作れる
日本のアーティストの一人が
ミスチルの桜井さん。
*************************
ビートルズの曲を知ることは、
音楽の本質や原点を知ることでもある。
あの転調の仕方は、ホントに・・・
すごく勉強になる!!!!
やっぱり、偉大だ。