音楽のない人生なんて

音楽がお好きなあなたと、音楽を共有できれば

当ブログでは、あえてアーティスト名を基本的に敬称略の形を取らせて頂く事が多いですが、これはより自然な形でという解釈によるものです。 *************************************************************************************

ビートルズを語る   we can wark it out(僕らはうまくいく) でも、人生は短い。

さてビートルズ

11枚目のシングル
 
1965年12月
 
恋を抱きしめよう
 
 
 
なんと
これは両面がA面となる。
 
それが
デイ・トリッパー
 
……………………………………………
 
 
ということで
まずは、
「恋を抱きしめよう」から。
 
 
we can wark it out
(邦題 恋を抱きしめよう)
 
直訳では
僕たちはうまくいく
というような意味になる。
 
 
 
 
 
 
 
ポールが当時付き合っていた
関係が壊れかけたときの
歌らしい。
 
僕たちなら
うまくいく…と
関係修復しようとするという内容。
 
 
ポールがポジティブ
僕たちはうまくやっていけると歌いのだが、
 
ジョンは哀愁を漂わせ、ネガティブ
サビで、人生は短いと歌う。
 
これは偶然だったが
まるで予言的な内容となってしまった。
 
 
まるで
ビートルズそのものの末来を
歌っているようでもあり
我にかえると
哀しいのだが・・・
 
この時期のビートルズ
最高に光っていた。
 
********************************
 
 
 
全般的に
ポールが
リードボーカルを務めている。
 
しかし
ミドルエイトと呼ばれる
大サビの前の
よくブリッジと言われる部分は
ジヨンレノンが書いた。
また、ここのリードボーカル
ジヨンレノンと
なっている。
 
この頃、
二人の共作は多く
レノン=マッカートニー
という名前で
発表されているが
 
共作の場合も
どちらかが作った場合も、
レノン=マッカートニー
という書き方がされたり
するようだ。
 
…………………………………………………
 
 
 
リードボーカルはポールなのだが
ベースボーカル・・・・というと、
ギターボーカルより難しい。
わりとファジーなギターに比べれば
リズム壊したら
バンドが成り立たないベースを
弾きつつのボーカル。
 
プロだからと言えば
それまでだが
ボーカルしていても
ベースは崩れない!
 
 
 
 
 
バンドではベーシストであるポール
アコギを弾き歌っていたりもして
これが素晴らしい。
 
 
 
 作詞作曲というクリエイトな作業に加え

演奏も・・・

全てにセンスがあり

ハイクオリティ。

 

 

ポールがどれだけすごいかを

感じさせる。

 

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三拍子ワルツっぽくなる部分。
これはジョージハリストンが
考えたらしい。
 
なかなか、この部分が
面白くて・・・
時間が止まったような感覚になる。
しかも違和感なく
曲に組み込まれている。
 
またジョージは、
この曲でギターを離し
タンバリンのみで
演奏したりするが
 
タンバリンを
ジョンレノンが担当することも
あった。
 
 
 
レコーディングでは・・・
 
 アコースティックギター
エレキベース
タンブリン
ドラム

という構成だったが、
上述したように
入れ替わりがあったり
ピアノが入ったりもしている。
 
鍵盤は
ポールの方が上手いと言われているが
ジョンも「I'm Down」などでも
ピアノ演奏していたりもする。
 
ただ、
ジヨンのピアノは我流である為、
「イマジン」の時も
 
オノヨーコが
ニッキーポプキンスに
させている。
 
 
 
………………………………………………
 
 
そして、
以下
これだけ
多くのアーティストに
カバーされている。
 
 

ペトゥラ・クラーク   1966年アルバム「My Love」
ディープ・パープル   1968年アルバム「詩人タリエシンの世界」
スティーヴィー・ワンダー  1971年シングル
ヴァレリー・シンプソン    1971年アルバム「Exposed」
ハンブル・パイ -     1975年アルバム「ストリート・ラッツ」
フォー・シーズンズ -   1976年アルバム「All This and World War II」
メラニー -        1978年アルバム
            「Phonogenic – Not Just Another Pretty Face」
チャカ・カーン      1981年
 「What Cha' Gonna Do for Me」
 
とまあ、
なんともすごいカバーの数である。
 
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あまりにもきれいに歌いすぎてる感じ。
 
 
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DEEP PURPLE
 
前奏が長いにも
限度がある。(笑)
 
歌が一曲終わるくらいの長さ。
3分くらいはイントロ。
 
 
 
*************************
 
 
 
やっぱり
良かったのは
 
ティービーワンダー
 
このリズム感。
 
 
 
 
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ヴァレリー・シンプソン
 
ピアノによる前奏。
これもちょっとイントロは長すぎる。約1分半。
このまインストルメンタルで終わるのかと思った(笑)
 
 
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ハンブル・パイ   
 
ディープパープルのカバーよりは
断然こっちのアレンジの方がよい。
ギターのリフがいかしてる。
 
 
 

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メラニー

 

やっぱりこの曲は、

きれいに歌い上げるのではなく

こんな感じで

ソウルっぽく歌ってほしい。

 

 

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チャカカーン

 

ああ!!さすが。

 

いいね。

いいね。

いいね。

いいね!!

 

チャカカーン。

これだよ~!!

求めていたのは。

 

このアレンジは

本当に素晴らしい。

 

正直、原曲のビートルズより

好きである。

 

この曲の編曲のしかた・・・

 

曲間の

サックスの音かな?

これもかっこいい。

 

ベースラインが

まるでベースソロ?ってくらい

大きい役目をしている。

 

ベースの低音が効いてくると

ブラックソウルっぽさが

浮き立つ。

 

 

youtu.be

 
 
【チャカカーン】
 1973年にルーファスというバンドのボーカルとして
 デビュー。
 1974年 スティービーワンダーが作った曲をもらい
  「Tell Me Something Good」が大ヒットとなった。
 
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ただ、
オリジナルを作ったのは
あくまでも
 
原曲のサウンド
独特で味がある。

ビートルズを語る なぜか両A面のデイトリッパー

「恋をだきしめよう」との

両A面でリリースした曲。

 

このギターリフ

どこかで
聴いたことがあるだろう。

 

 

デイトリッパー

 

youtu.be

 
 
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1965年12月リリース
 
この時のシングルは
両面がA面だった。
 
 
その片面が
「恋を抱きしめよう」
 
 
…………………………………………
 
わざわざ
両A面にするメリットは
あるのだろうか?
 
一つには
シングルは売れにくいという事は
あるらしい。
 
 
 
 
ただ、この頃の
ビートルズ人気を考えれば
その心配はいらないはず。
 
 
何故だか・・・
このシングルは
同時発売の
6枚目の
アルバム「ラバー・ソウル」には、
入っていない。
しかも
アルバムとシングルが
同時発売。
 
シングルが入っているからと思い
アルバムを買ったのに
シングルがついてない!
 
という不満を見込んで
先手を打っての策だったのか?
 
シングルを聴くためには、
アルバムと別にまた
シングルを買わないといけない・・・
ならば、
そこにシングルA面が2曲入ってるいれば
お得感はあるだろう。
 
そういったことなのか??
 
まあ、
両方とも自信作である
という意味も考えられるが。
 
……………………………………………
 
 
 
そもそも
 
 
シングルにA面、B面とあるのは
どうしてなのか?
 
1曲だけでも
いいのではないか。
 
その由来は
アナログレコードの時代に
遡る。
 
アナログレコードというのは
表面に溝があり
そこに針を落として
音を聴くことができる。
 
ところで
 
この溝は
裏にも入れる事ができた。
 
だから
売るときには
必ず裏表とも
曲を入れていた。
 
 
それがすでに当たり前と
認識され広まった後なので
 
CDに時代になった今もなお
まだこの風習が
変わらずに
残っている。
 
 
余談だが
意外にもこのB面がヒットする
事もある。
 
一昔前だが名曲
「ダイヤモンド」「M」
 
「らいおんハート」「オレンジ」
 
などなど・・・
 
*********************************
 
さてこの曲も例によって
 
レノン=マッカートニー
となっている。
 
 
 そもそもは
ジヨンレノンが作ったようだが
ポールが手伝ったようである。
 
日帰り旅行者を意味する。
 
また
片道切符という表現をしているが
その日暮らしの意味もある。
 
ポールと演奏していて
お遊び的に
連想を広げており
できた。
 
 
実は、デイトリッパーには、
もうひとつの意味がある。
 
しかし、
ここではその話は置き
 
まずは、音楽性について
語っていきたい。
 
ギターリフが
特徴的で癖になる。
一度聴いたら
耳から離れない曲だ。
 
また
ジヨンとポール
二人が終始重ねて歌っている。
 
「4人はアイドル」なんてアルバムも
出したあとで
 
それまではポップスのイメージが
強かったが・・・
 
こういうカッコよさが
あったんだと思わせる。
 
これを改めて聴いたら、
ビートルズの音楽性の広さを
 
 
 
 
 
***********************************
 
 
 

ジヨンレノンが

 

ポールマッカートニーの

「ドライブ・ マイ・カー」

 

 

という曲に

インスパイアされて

作ったというが・・・

 

その気になる

ドライブマイカーとは・・

 

こういう曲である!

 

アルバム「ラバーソウル」の

1曲目として

入っている。

 

印象的なサビのフレーズには

中毒性があり

ビートルズ、すごい曲作ったなと思う。

 

youtu.be

それまでの

ポップス系とは違う。

 

ポールが考えたという

車のクラクションをイメージした

コーラス。

 

 

Beep Beep’m Beep  Beep   Y ear

 

 

 

コードに対して外して歌ったり・・・

 

またビートルズのドラムは

基本8ビートで

初心者の練習にもなるのだが

リンゴのドラムにも

変化が出てくる・・・

この時期から

ビートルズの音楽そのものに変化が

出てきているようだ。

 

リズムが・・・

ドラムとギターが・・・

微妙なずれというか、

トリッキーな変拍子

なのに

調和している。

 

 

 

 

 ここで

余談だが

村上春樹短編小説

「ドライブマイカー」

いうものがある。

 

村上春樹

ビートルズが日常生活の

一部だったらしいが

 

これも、自然と

ラジオから聞こえてきたのだろうか?

 

 

***************************

 

 

デイトリッパーに戻るが・・・・

 

 

色んなアーティストが

この曲を

カバーしているわけだが

 

 

 

 

オーテイス・レディング

 

セルジオ・メンデス

 

ジミ・ヘンドリックス

 

ジェイムズ・テイラー

 

 

などの他

日本でも

YMO(イエローマジックオーケストラ)

なども。

 

………………………………………………

 

オーテイス・レディング

 

ばりばりの

ロックテイストである。

 

 

youtu.be

 
セルジオ・メンデス

 

イントロははっとさせられる。

女性ボーカルの歌い方は

期待とは違ってはいたけれど。

これはこれで。

 

youtu.be

*****************************

 

 

 ジミ・ヘンドリックス

 

ジミヘンの演奏は、かっこいい。

低音のきいたギター。

 

 

youtu.be

ジェームス・テイラー

 

すごく素直に歌ってる。

歌唱力に魅力がある。

 

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YMOバージョン

 

ギターソロが斬新。

 

 シンセサイダーを使った

テクノサウンド

 

*********************

 

 

 

この曲のレコーディングは

 

 

たった一曲に10時間も

費やしたらしい。

 

またEMIとの契約で

リリースを急いでいたようだが

完成度は高い。

 

とにかく

ジヨンの作ったこの

ギターリフは

素晴らしい!

 

 

 

 

 

ビートルズを語る HELP!ジョン 心の叫び

1965年7月 10枚目のシングル

 

これは、「4人はアイドル」という、

ビートルズ主演の映画のテーマ曲。

 

この映画のタイトル。

 

ん〜、どうなのか?

 

 それはさておき。

この曲は実にノリがよく軽快である。

 

イントロから

ガツンとくるものがある。

 

……………………………………………

 

人曲絶頂のビートルズだが、その頃、あまりの人気で、プライベートはなくなり、ハードすぎて疲労がたまっていたようだ。

 

この曲を作ったのは

ジヨンレノン。

 

ヘルプ!

 

というのは、そんな毎日に悲鳴をあげてのメッセージでもあるようだ。

 

 ……………………………………

 

この曲は、ジヨンレノンの

心の苦痛、叫びそのものだろう。

 

彼の生い立ちについて

触れてみたい。

 

1940年10月9日

リバプールで産まれる。

 

船乗りの父親は

2歳の時に蒸発。

 

母親には愛人がいて同棲。

育児放棄だった。

 

 

育ててくれたのは

叔母夫婦。

 

5歳の時に戻ってきた父親と、母親との親権の争いで母親が勝った。

 

しかし

また愛人のもとへ戻り

叔母夫婦に預けられてしまう。

 

 

物心つかない5歳にして

愛情を受けることができないまま育っていたのが分かるだろう。

 

*********************************

 

 

 さて

 

小学校に入ったジヨンは

成績も悪く

喧嘩好きの不良だった。

 

15歳になったジヨンは

会いたかった母親に会う事が

できた。

 

その時に母親は、

エルビスプレスリー

レコードをきかせた。

 

 

ハートブレイクホテル

衝撃だった。

そこからロックにはまるのだ。

 

とういことを考えると、

ジョンレノンが世に出たのは

プレスリーの影響が大きかったと言っても

間違いではないだろうと思う。

 

新聞の通販でギターを購入し、

1957年には初の作曲もしている。

 

********************************

 

そんなある日だった。

それは、1958年。

ジヨンが18歳のとき。

母親が車にはねられ即死。

警察官の運転する車にはねられたのだ。しかも飲酒運転。しかし、警察官は無罪。

 

勿論、母親の死は大きなショックだったろうが、単純に亡くなったショックに加え、このような責任の所在が曖昧にされて悲運な事故による亡くなり方という事は、やはり人生を大きく変えてしまうのではないかと思うのだ。

 

この苦痛を乗り越えるために、

音楽に助けを求め、

拠り所としたのだろう。

 

こうやって

本格的に音楽活動を始める。

 

**********************************

 

 

ボールとは、

ジヨンが15歳の時の時に出会ったが

ジヨンとほぼ同じ頃に

ポールも母親を亡くしている。

 

そんな2人は一緒にバンド活動をして

絆を深めていったのではないだろうか。

 

 

音楽活動を続ける中、

1962年10月5日

ビートルズとしてデビューとなった。

 

同年8月に、実は

シンシアと結婚していた。

これは、公にはなっていなかった。

 

 

1963年に長男が産まれるが

ジョンは、どうやって長男に

接したからいいのかが

分からなかった。

 

それは、ジョンが幼い時に

必要な愛情を受けていなかったからでは

ないかと思う。

 

この時、

助けを求めたのは

ポールだった。

 

ボールはジヨンの息子と

遊んだりして

サポートした。

 

そして、1966年

オノヨーコと出会った。

 

ジヨンはこの頃、

日本に興味を持っており

 

彼女のアートにも惹かれ

親しくなっていく。

 

シンシアとは離婚し

1969年にオノヨーコとの結婚を果たす。

 

ジョンは、このとき、長年の孤独から

解放されたのではないかと思うのだ。

 

この頃、ジヨンはビートルズの活動に興味を失っていた。

 

1969年8月

アップルのミーティングで

「俺は辞める」と言った。

 

しかし、まさかポールが脱退するとは思わなかったようで・・・

 しかし、1970年代。

 

ついに

あのビートルズは解散した。

 

こういった事を振り返ると

ビートルズの解散というのは

結局は、

ジョンレノンの孤独が埋められず

答えを求めた先が

ビートルズではなく

オノヨーコだった・・・

 

ということになるのではないだろうか?

 

 

******************************

 

解散後は、主にオノヨーコと活動した。

 

ちなみに、

ソロ活動そのものは1968年からしていた。

 

1970年の「mother」という曲は、

「ジヨンの魂」というアルバムに

入っている。

 

 

あの有名な「イマジン」は

1971年のもの。

 

1975年、

育児の為に音楽活動を休止した。

自分の音楽活動に明け暮れるわけでもなく

愛する息子のために、休止できた男だった。

ジョンレノンは。

 

息子ショーンが5歳になったら再活動する事を決めていた。

 

そして約束通り

1980年、再開した矢先………

 

悲劇が起こったのだった。

 

…………………………………………

 

 

ジヨンには、

幼少期のトラウマがあった。

 

ビートルズの解散後も心の問題で苦しんでいた。

 

 鬱状態だったジヨンは

プライマルスクリーム療法を受けた。

それは、「原始の叫び」を意味する。

 

アメリカの精神科医

アーサー・ヤノフの

セラピーだ。

 

 

 

幼い時に満たされなかった欲求が

感情を抑圧することから

 

その時の苦痛を

再度体験することで

その抑圧した感情を出し

解放させるというもの。

 

そしてできた曲が

「mother」だった。

 

youtu.be

………………………………

 

解散後のビートルズは、それぞれにソロで活躍している。

 

ジョージも

ポールも

リンゴも

 

全米一位が続いたり

ヒットが沢山あったり

 

しかし、

ジヨンのソロ活動は

「イマジン」に終わってしまったとも言われる。

 

ヨーコとやっと

家庭の温かみある生活を築いて

落ち着いてきた中

 

育児をしながらも

音楽は続けてきたが。

 

………………………………………

 

ただ、

 

「イマジン」という

この一曲だけの大きなヒットでも

クオリティを考えれば

十二分だろう。

 

売れるからいい曲なのかと言えば

それは違う。

 

……………………………………

 

ジヨンの人生は

波乱に満ちて

 

落ち着く暇などなかった。

 

「ヘルプ」は

ビートルズ全盛期に

自分を見失うくらい

忙しすぎた時の

助けを求める心の声だった。

 

ただ

 

ジヨンは、その時に限らず

 

人生そのものに

誰かの真の愛情を

求めていたかと思う。

 

そういう意味で

ジヨンにとってのヘルプは

人生への問いかけだったかも

しれない。

 

**************************

 

また、
解散後にローリングストーン誌の
インタビューでヘルプの歌詞が好きであると言っている。

 

 ヘルプに関しては、

かなりの思い入れがあったようで

再度レコーディングしたいと思っていたらしい。

 

もともとはスローな曲にしたかったらしいが、

映画に使う曲ということで軽快なテンポに変えたという。

 

 

1970年12月デモセッションでスローテンポのヘルプを再録音した。

ただ、CD化はされていない。

 

 

 

 .

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミスチルヒストリー メインストリートに行こうで見える対極性

アルバム「バーサス(対)」

2曲目は明るいナンバー
 
「メインストリートに行こう」
 
 
 

 

軽快なポップス
 
編曲 小林武史
 
という事で
 
小林氏との共作だ。
 
 
このアルバムの偶数は、
明るい曲という事で
 
ノリの良いアップテンポなこの曲。
終始軽快なまま進む。
 
 
2番のあと
サックスソロの後の
WOWOW〜」のあたり
ライブバージョンでは
ピアノが入る時もあって
そのバージョンがよい。
 
サックスが全面に出るのは
ライブを意識して?
 
ライブの盛り上げ曲らしい。
 
テンポが良いポップスなので
この曲を
好きな方は多いよう。
 
 
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1Another Mind 2メインストリートに行こう 3 and close to you
4 Replay 5マーマレード・キッス 6蜃気楼 7逃亡者
8LOVE 9さよならは夢の中へ 10 my life

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一番最後が、すごく
印象的。

メインストリートに行こ〜う♫

と歌うところ。




歌詞の内容としては
 

みんなが狙っていた君と
隠れて会ってたけど
堂々と表(メインストリート)に出たい。

というところだろうか?

特にそれ以上の深い意味は
この歌詞には無さそう。
 
*********************************
 
 しかし、
この曲を立体的に解釈すると
実はすごい事が
浮かび上がってくるのだ。
 
 
**********************************
 
 
 
歌詞に出てくる、この
ボブマーリーについて話そう。
 
ボブマーリーというのは
 
 
レゲエを開拓したジャマイカ出身の歌手。
レゲエの神様とも言われる。
 
 
 
ボブマーリーを歌詞に
入れるとは
なんとも渋い。
 
 
 
そもそも、
この明るい曲調から考えれば
語呂合わせ的な可能性も高い。
 
どちらにせよ
ボブマーリーという
具体的な偉大な人物名が
出てきたので、
 
その話を・・・
 
 
 
 
…………………………………………………
 
 
1945年。
 
ボブマーリーは
 
 
父親61歳白人で資産家、
母親18歳黒人との間に産まれる。
 
 
しかしすぐに両親は別れてしまい
母に育てられる。
 
混血という事で苦労があったようだ。
 
また、10才の時に父は他界した。
 
音楽活動を始めたのは17歳の時だった。
 
………………………………………………
 
1970年
彼が活躍していた頃は
ジャマイカ内戦が起こっていた
 
 
2つの政党で
激しく争っていた。
 
この頃、
 
なんと
ジャマイカ国民のほとんど
ボブマーリーのファンだったらしい。
 
 
ボブが支持すれば、
国民がその政党に傾くくらいの
強い影響力を持っていた。
 
だから彼は暗殺されるところだった。
 
未遂で終わったものの、
重傷を負い、ジャマイカから亡命する。
 
しかし、その2年後。
 
後に伝説とされるコンサート
する為にジャマイカに戻った。
 
その名は
 
 
「ワンラブ・ピース・コンサート」
 
1978年
4月22日のことだった。
 
2つの党の党首
このコンサートにきていた。
 
これを知った彼が取った行動。
 
それは
 
コンサート途中で
ステージの上で紹介し
その党首に
和解の握手をさせるというものだった。
 
正義を主張すると
抹殺の力が働くのが
世の常、というもの。
 
暗殺されかけた後である。
普通なら
銃撃される恐怖もあるはずだ。
 
それは完全に予定外の
できごと。
予期せぬハプニングだった。
 
リズムに乗りながら、
彼は次の言葉を音楽に合わせた。
 
歌っているが
 
 
PNPのM.マンリー党首と
JLPのE.シアガ党首を
スレージに呼び
 2人に握手を依頼した
 
 
 
 
神よ 力を貸してくれこの祈りにという、
その心からの言葉は、なんと彼らに伝わったのだ。
 
 
ボブは危険を顧みずこのような行動に出た。
 
 意外にも
2人はステージに
上がってくれた。
 
そして
3人は手を取り
その手を高く上げた。
 
 
その場にいる人たち
みんなが一つになった。
感動の瞬間だった。
 
 
 
 ………………………………………………
 
 
ボブが混血である事で
幼い時に心の傷を負ったが
その事は彼の
音楽を作り上げる事にもなった。
 
黒人も白人もみんな人間。
一つになれるはず!!
 
人々の間にある壁は
超えられる。
 
そんな信念。
 
…………………………………………
 
なんと

このコンサートにより
長い間の内戦が終息となった。


この行動が
ジャマイカの国を救った。

彼は
第三世界平和勲章】
与えられた。

という偉大な人物。

………………………………………………
 
 
そんなボブはこう言った。

「自分のためだけの命なら
俺はいらない」と。

…………………………………………………
 
 話が脱線しすぎてしまったが
 
もちろん、ミスチルの曲は、たまたま
レゲエのカッコいい曲が
流れてきただけの意味ではあろうが…。
 
 対局的なのが
この同じアルバムの曲である
「マイライフ」に出てくる男。
 
振られる話なので
一見情けない話にも見えがちだが、
そのタイトルが「マイライフ」
人生の歌という事になる。
そして
「ドラマみたいな上手い話は
滅多にないけど」で終わる事になる。
 
180度違う曲である。
 
 
…………………………………………………
 
 
 そして最後に
この曲作りについて。
 
桜井さんが
大きく影響を受けたという
 
これを聴けば
確かに
メロディを作り出す上で
 
そうとう影響を
受けているのが
なんとなく
頷ける。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ミスチルヒストリー VERSUSという企み

ミスチルの3枚目のアルバムは、

思ったほどの売れ行きではなかった。

 

そのわりに、実は

このアルバムは1年という時間をかけており、意気込みが感じられる。

 

皮肉にも

 

前作の2枚は、間を空けずにハイペースで作られてたもので、特に2枚目のkind of loveは売り上げが高かった。

 

………………………………………………

 

しかし

 

実は、かなりクオリティの高い曲が入っている。

 

業界では、このアルバム、

かなり評価が高いと言われているのだ。

 

タイトルのバーサスとは、「対」を意味する。

 

色んな意味で「対」を意識して作られている。

 

奇数は暗めの曲

偶数は明るい曲

 

という構成である。

 

明るさと、暗さを行き来する・・・・

 

 

 

そして、

微妙な境界線の上にいる不安定さが

今までにないものを生み出している感じ。

 

それまでのミスチルのポップな曲調を残しつつ

海外録音でバンドサウンドに拘った曲とを取り混ぜている。

 

というわけで、これを意識しながら聴くと

味わいがあるだろう。

 

*************************

 二ーヨーク

ウォーターフロントスタジオ

レコーディング。

 

 

何故、海外?

わざわざ海外に行かなくてもできるでしょ。

そこなのだが・・・。

 

日本は湿度が高いので、
場所が変われば音質も変わってくる。

音へのこだわりって大事だからね。

乾いた音を出したくても
日本でのレコーディングでは
上手くいかない。

ギターは、「木」なので
同じギターなのに
日によって
温度や湿度の影響を
もろに受ける。

ネックがそったり
不快な音になったり。

 

いやいや

ちょっと待てよ………

 

ニューヨークは温暖湿潤気候で

夏は高温多湿になるし・・・

日本に似ている。

 

そういうことではなさそうだ・・・

 

 

 

 実は、

のちの「深海」もこの

スタジオだったのだが

 

ウォーターフロントタジオは、

 

 

ビンテージ機材の揃った

アナログレコーディングにこだわる

スタジオだった。

 

このアルバムではバンドサウンドに拘っていることもあり
音へのこだわりがあったのだろう。

 

 

 

デジタルで録音すると

あらは隠れてしまう。

 

綺麗かもしれないが

味わいはない。

 

誰がやっても似たような音に

なってくる。

 

そこをあえて

アナログにすると

不均一で凸凹が出る。

 

そこに

 深い味が出てくるのだ。

 

これは、機械には

なせない技だね。

 

 

 

 

同じアンプでも

日本とアメリカでは

電圧も違うわけで。

 

このアルバムの音は、

重厚さを意識しているように思える。

 

 

 

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1Another Mind  2メインストリートに行こう 3 and close to you

4 Replay 5マーマレード・キッス 6蜃気楼 7逃亡者

8LOVE 9さよならは夢の中へ 10 my life

 

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Another Mind

 

もう一人の自分

 

作詞作曲 桜井和寿

アルバム1曲目にこれを持ってきた。

 

今までとは違うミスチルを前面に出している。

 

 

これが、なかなかクオリティの高い一曲である。

 

ポップで爽やかなイメージだったミスチルが、

うって変わって

影がある。

どこか冷めたような・・・

クール、かつダークな曲。

 

マイナーコード使用。

 

誰かが定めた自分を演じてるという表現力はすごい。

バブルで浮かれた世の中を横目で

見ているかのようだ。

 

求められている姿と

本当の自分とのギャップだとか・・・

 

それを分かっていて

あえて演じている、その寂しさ・・・

 

そんな皮肉さを歌ってもいる。

 

シビアに人間の本質や現実、闇を

歌った歌詞。

 

 

 アコースティックギターの音が

印象的で疾走感が漂う。

 

この曲で、ミスチル

求めていたバンドサウンドによる

音楽性は

十分に狙いを定めただろう。

 

 

最後にギターソロなんか

やられた!という感じだ。

 

…………………………………………

 

ミスチルは毒のないポップスも

いかにもミスチルだが

 

このダークな影を見せる事により

立体感が出たのでは

ないだろうか。

 

奥行きとでもいうのか。

 

 

このアルバムは

売れ行きは

それほど芳しくなかったが

 

これからのブレイクの

予兆を感じさせる

アルバムとなった。

 

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 小林武史氏との共作により

違う世界を出し始めたミスチルだが

 

この「アナザーマインド」は

桜井和寿自身が

作詞作曲している

という点も評価される。

 

 

小林氏の力を借りながらも

オリジナリティを出そうとすることを

忘れていない。

 

また、もし小林氏の力を最初から

借りようとせず頑なにオリジナルに

こだわっていたならば

 

音楽の世界に広がりは

出来なかっただろう。

 

桜井和寿

天性の音楽センスは

そこにある。

 

いい音楽を吸収し

噛み砕き

オリジナルを作り出す。

 

高いジャンプをする為には、

筋力の伸び縮みが必要。

 

明るさと暗さで

高低差を作ったアルバム。

 

海外レコーディングまでして

彼らが挑んだ挑戦により

音楽性は高められ………

 

そして

 

この後、

とんでもないジャンプを

産み出してしまう事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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