ミスチルヒストリー メインストリートに行こうで見える対極性
アルバム「バーサス(対)」
2曲目は明るいナンバー
「メインストリートに行こう」
軽快なポップス
編曲 小林武史
という事で
小林氏との共作だ。
このアルバムの偶数は、
明るい曲という事で
ノリの良いアップテンポなこの曲。
終始軽快なまま進む。
2番のあと
サックスソロの後の
「WOWOW〜」のあたり
ライブバージョンでは
ピアノが入る時もあって
そのバージョンがよい。
サックスが全面に出るのは
ライブを意識して?
ライブの盛り上げ曲らしい。
テンポが良いポップスなので
この曲を
好きな方は多いよう。
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1Another Mind 2メインストリートに行こう 3 and close to you
4 Replay 5マーマレード・キッス 6蜃気楼 7逃亡者
8LOVE 9さよならは夢の中へ 10 my life
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1Another Mind 2メインストリートに行こう 3 and close to you
4 Replay 5マーマレード・キッス 6蜃気楼 7逃亡者
8LOVE 9さよならは夢の中へ 10 my life
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一番最後が、すごく
印象的。
メインストリートに行こ〜う♫
と歌うところ。
歌詞の内容としては
メインストリートに行こ〜う♫
と歌うところ。
歌詞の内容としては
みんなが狙っていた君と
隠れて会ってたけど
堂々と表(メインストリート)に出たい。
というところだろうか?
特にそれ以上の深い意味は
この歌詞には無さそう。
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しかし、
この曲を立体的に解釈すると
実はすごい事が
浮かび上がってくるのだ。
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歌詞に出てくる、この
ボブマーリーについて話そう。
ボブマーリーというのは
レゲエを開拓したジャマイカ出身の歌手。
レゲエの神様とも言われる。
ボブマーリーを歌詞に
入れるとは
なんとも渋い。
そもそも、
この明るい曲調から考えれば
語呂合わせ的な可能性も高い。
どちらにせよ
ボブマーリーという
具体的な偉大な人物名が
出てきたので、
その話を・・・
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1945年。
ボブマーリーは
父親61歳の白人で資産家、
母親18歳の黒人との間に産まれる。
しかしすぐに両親は別れてしまい
母に育てられる。
混血という事で苦労があったようだ。
また、10才の時に父は他界した。
音楽活動を始めたのは17歳の時だった。
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1970年
彼が活躍していた頃は
ジャマイカで内戦が起こっていた
2つの政党で
激しく争っていた。
この頃、
なんと
ジャマイカ国民のほとんどが
ボブマーリーのファンだったらしい。
ボブが支持すれば、
国民がその政党に傾くくらいの
強い影響力を持っていた。
だから彼は暗殺されるところだった。
未遂で終わったものの、
しかし、その2年後。
後に伝説とされるコンサートを
する為にジャマイカに戻った。
その名は
「ワンラブ・ピース・コンサート」
1978年
4月22日のことだった。
2つの党の党首が
このコンサートにきていた。
これを知った彼が取った行動。
それは
コンサート途中で
ステージの上で紹介し
その党首に
和解の握手をさせるというものだった。
正義を主張すると
抹殺の力が働くのが
世の常、というもの。
暗殺されかけた後である。
普通なら
銃撃される恐怖もあるはずだ。
それは完全に予定外の
できごと。
予期せぬハプニングだった。
リズムに乗りながら、
彼は次の言葉を音楽に合わせた。
歌っているが
PNPのM.マンリー党首と
JLPのE.シアガ党首を
スレージに呼び
2人に握手を依頼した
神よ 力を貸してくれこの祈りにという、
その心からの言葉は、なんと彼らに伝わったのだ。
ボブは危険を顧みずこのような行動に出た。
意外にも
2人はステージに
上がってくれた。
そして
3人は手を取り
その手を高く上げた。
その場にいる人たち
みんなが一つになった。
感動の瞬間だった。
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ボブが混血である事で
幼い時に心の傷を負ったが
その事は彼の
音楽を作り上げる事にもなった。
黒人も白人もみんな人間。
一つになれるはず!!
人々の間にある壁は
超えられる。
そんな信念。
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そんなボブはこう言った。
「自分のためだけの命なら
俺はいらない」と。
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「自分のためだけの命なら
俺はいらない」と。
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話が脱線しすぎてしまったが
もちろん、ミスチルの曲は、たまたま
レゲエのカッコいい曲が
流れてきただけの意味ではあろうが…。
対局的なのが
この同じアルバムの曲である
「マイライフ」に出てくる男。
振られる話なので
一見情けない話にも見えがちだが、
そのタイトルが「マイライフ」
人生の歌という事になる。
そして
「ドラマみたいな上手い話は
滅多にないけど」で終わる事になる。
180度違う曲である。
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そして最後に
この曲作りについて。
桜井さんが
大きく影響を受けたという
これを聴けば
確かに
メロディを作り出す上で
そうとう影響を
受けているのが
なんとなく
頷ける。