音楽のない人生なんて

音楽がお好きなあなたと、音楽を共有できれば

当ブログでは、あえてアーティスト名を基本的に敬称略の形を取らせて頂く事が多いですが、これはより自然な形でという解釈によるものです。 *************************************************************************************

ビートルズ 初期ジョンレノンの隠れ名曲 アスクミーホワイ

セカンドシングルのB面

アスクミーホワイは、

初期の作品にして

非常に評価が高い。

 

何がどう素晴らしいのか

そこを掘り下げていく。

 

ではさっそく・・・

 

 

 

 
 

①.これが、アスクミーホワイ

 

 

 

2曲目のシングル、
プリーズプリーズミーのB面
「アスクミーホワイ」
 
この曲は、
実は初期にして名作であり
高い評価を受けている。
 
 
A面 プリーズプリーズミー(1963年3月22日)
軽快なリズム・・・
 
 

youtu.be

 

では、B面

アスクミーホワイは・・・

youtu.be

 

 

 

最初に聴いたときは

あまり印象に残らなかった。

 

おとなしい曲という感じだけで。

 

たぶんそれまでの

ビートルズサウンド

しみ込んでいて

 

リズミカルでないものは

入ってこなかった・・・

 

デビューから2曲目シングルの
B面だが、

 

実は、かなりの名作と言われている。

 

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この曲・・・

何回が聴いていくと

スルメのように

噛めば噛むほど味が出てくるのだ。

 

そして

知れば知るほど

よくできた曲だった。

 

*******************************

 

②.多用したオーギュメントとは・・・

 

ジョンレノンが作り、

彼がボーカルをしている。

 

 

 

 

ジョンは、この曲で

オーギュメントと呼ばれるコードを取り入れてみている。

 

オーギュメントは、増加させるの意味。

 

ものすごく簡単に

乱暴に説明すると

 

ドミソという和音(オタマジャクシの団子3兄弟)でいえば

ドミソ#という具合に・・末っ子が背伸びして#がつく(半音上がる)

 

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ドミソは普通に使われる響き。

でも

がついて・・・

半音高いものだから

 

安定感はなく

ふわっとしたような

感じになる。

 

 

この曲では

そのオーギュメントが多用されており

 

不思議サウンドをかもしだしている。

 

 

甘く、お洒落感がある。

 

 

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ビートルズ

過去のロックの影響を受けている

ロックバンド。

 

ガンガン進む!という

パワフルな

ロックテイストのリズミカルな曲が多い。

 

この初期の段階で

ロックではなく

このようなぐっと抑えた曲を作っているのだが・・・

 

これは、なかなかできない事だと思う。

 

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③.みごとなコード進行と美しすぎるハーモニー

 

ここに文章を入力。

 

冒頭の

Iloveyou・・・・・・

and it's ture・・・・・の繰り返しフレーズ。

 

EF♯mG♯mF♯mE

 

シンメトリーになったコード進行は芸術的。

 

いや、実は、古典的には禁じ手だが。

 

教科書通りにやるのが音楽じゃないわけで、

 

耳に入るときにどうなのかを

自分自身で判断して音を作るのが

アーティスト。

 

この冒頭のフレーズで

ジョンがソロで早口で歌うところと

それに合わせたハーモニーの

美しいことと言ったら!

 

そして、その間の

一瞬のブレイク。

このつなぎは、

鳥肌がたつほど見事だ。

 

このハーモニーの魅力。

 

 

*******************

④.エンディングの不思議感をひも解く!!

ここに文章を入力。

 

オーギュメントという

不思議コードは、

 

半音4つ上げたもの(白黒の鍵盤ひっくるめて)を

規則的に繰り返したもの。

 

 ド# レ レ#  ファ ファ# ソ ソ# ラ ラ# シ  ド

★  1  2 3    1  2   3  4  1  2  3   4  

 

どこまでも延々と同じ繰り返し。

ちょっと珍しいタイプのコードである。

 

人に例えると

生真面目に職人気質みたいに

周りに流されずに作業を続けて

どこかオーラがある

醸し出す不思議なタイプ?

 

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この曲のキー(起点になる音)は、

である。

 

上の図はあくまでもからなので

から始めると・・・

 

 

 ファ ファ# ソ ソ# ラ ラ# シ  ド# レ レ# ・・・

 

 

組み合わせにもよるが、

結局、どちらも構成音は、

ド ミ ソ# で同じだったりする。

 

こういう面白いコードなのだ。

 

***********************************

 

上記は、半音も全部ダラ~っと並べていて

 

音楽を作るには邪魔な音もある。

 

ドラミファソラシドみたいに

黒鍵を無視すると楽なんだけどね。

 

音楽は、そう甘くない。

 

から始めると、黒鍵が無視できなくなってくる。

 

***************************

 

 

 

仕方ないので

E(ミ)から始めてやろうではないか!!

 

 

どうしても、

シャープ(#)が

ついてくるんだよね~。


①E(ミ)②F#(ファ#)③G#(ソ#)④A(ラ) ⑤B(シ)C#(ド#)⑦D#(レ#)

 

このまんまで弾くと

これが、

 

あたかもドレミファソラシドのように聴こえる。

 

 

絶対音感がある方は除外で、

はあくまでもということになるだろうが・・・

 普通は、そう聞こえることが多いだろう。)

 

 

その並び方は、

 

ダイアトニックと呼ばれるのだが・・・

 

①④⑤は主要コードと言われており

それ以外は、マイナーコードになる。

 

 

 

 

主要音である⑤Bシ)

終わらせるのが凡人の発想。

 

無難である。

 

これをあえて主要音を使わず

代理コードである③を使った。

 

③G#(ソ#)⇒マイナーコード

 

で終わる。

⑤.この曲はアートを極めている

 

 

この終わり方。

 

マイナーコードだし

憂いというか

 

まだ途中というか・・・

 

言いたいことがあって

喉元まできているけど

曖昧にしている感じ。

 

人で例えると、

言いたいことを言う、自分ファーストではなくて

雰囲気を作って

クールに収めるちょっと大人のタイプ、みたいな・・・。

 




この
G#mの見事なエンディングについての

評価は非常に高い。

 

総合的に見ても、
この曲の構成は非常に素晴らしいということで
クラシックのレナードバーンスタイン氏が絶賛した。

 

こういうエンディングの仕方は、

最近の凝ったバンドでは遭遇するが・・・

 

普通はやらないかもしれない。

でも、ところで・・・

なぜ悪いんだ?

という

 

固定概念のないまっさらな状態、

原始的でピュアなところから

音楽は切り開かれるのだと思う。

 

ものごとって

いつもきっちりしている方がいいのか

というと・・・

 

曖昧にしていた方が

全体がまとまることってあると思う。

 

 

 

**********************************

 

これ、初期のビートルズなのだから・・・

 

彼らは、ダイヤモンドの原石で

ジャンルにとらわれず

演奏だけでなく

ハーモニーを交えた

トータル的な音楽のスペシャリストであることを

照明したような曲だ。

 

 

 

この曲は、

1962年10月5日のデビューからわずか半年後

1963年3月22日にリリースされた。

 

ジョンレノン   

(1940年10月9日生まれ) 22歳

 

 

 

この若さで、

このような曲を作ってしまった。

 

しかし、

 

ジョンは、その後も

バラード調のものを作り出そうとするが

これだ!という音に出会うのに

とても苦労している。

 

 

気持ちを音だけで表そうとするのは、

本当に難しい。

 

そこに

ちょうど当てはまる言葉があると

伝えやすくなるが、

 

言葉にした時点で、もう

ニュアンスが微妙に違う。

 

これぞ!!という

ど真ん中にくる音楽を作り出そうとすること。

 

これがアートなんだろう。

 

 

 

 

 

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