洋楽タイムスリップ1963 / 涙のバースデイ「レスリー・ゴーア」
誕生日パーティで恋人のジョニーが友達のジュディと消えてしまうという「ポップス」だが、実は、この曲、プロディーサーのいきさつが面白いのだ。
ジャズ・ミュージシャンである「クインシー・ジョーンズ」
そう、彼が、この曲を全米一位にさせた。
すでに前回のブログでも少し触れているが・・・
彼は、トランペット奏者だったが、
のちにアレンジャー、プロデューサーとしての才能を
発揮していく事になった。
彼は、大衆の心をつかむのが上手かった。
そして、ギネスに載るくらいの売り上げを達成した。
おそらく、経歴だけを見れば、
売れ線を掴むことに長けているかのように見えるかもしれないが・・
しかし、そもそも、彼はもともと、
金や名声などには全く興味を持ってはいなかった。
彼が手掛ければどれも当たりだったという、
とんでもない才能の持ち主に見えるが
実は、地道に純粋に音楽を追求し続けた人物だった。
今回は、その一部の話だ・・・
R&Bやビパップ(ジャズの一種)が彼の基盤となっている。
そんな彼にとって「ポップス」というのは畑違いにも見える。
確かに、彼のプロデュース曲としては、この手のポップスは稀有ではあるが・・・・
そのいきさつとは・・・
社長から、
「音楽的に優れ、
かつ売り上げに貢献できるポップスのレコードを作るよう」
依頼されたところにあった。
そこで、大量の下手な歌にも耳を傾けたのだが・・・
そのときの事を
「ヒット曲を作るためだけでは超えられない
音楽的な一線があるような気がしていた」
と語っている。
その中でキーを外さずに歌っていたのが、
レスリー・ゴーアだった。
膨大な瓦礫の山に埋もれた宝を見付ける・・・
そんな気が遠くなる作業を続け・・・
ついに、無名のアーティストを世に送り出し
大ヒットとなった!!!
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そしてまだ、この後の話があるのだ。
それは、
クインシー・ジョーンズの話(後編)として、また改めて!!
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