音楽のない人生なんて

音楽がお好きなあなたと、音楽を共有できれば

当ブログでは、あえてアーティスト名を基本的に敬称略の形を取らせて頂く事が多いですが、これはより自然な形でという解釈によるものです。 *************************************************************************************

中期ビートルズとは?

1965年、同じ年に出したシングル曲の

「ヘルプ!」と「恋を抱きしめよう/デイ・トリッパー」(両A面)

を比較してみると・・・

 

7月の「ヘルプ! 」までは

ポップス調といえるが

それ以降の

ビートルズの曲には変化が出てきている。

 

つまり

12月の「恋を抱きしめよう / デイ・トリッパー」(両A面)

からは、まったく路線が変わっている。

 

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という事で、

「赤盤」1962年~1966年

「青盤」1967年~1970年

という分け方が一番はっきりしているのだが、

 

初期・中期・後期となると

人により味方がずいぶん違っているため、

基準は曖昧。

 

実に色んな解釈があり

バラバラである。

 

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ただ、

やはり純粋に

曲作りの視点からみると・・・・

 

アルバムで言えば・・・

 

6⃣「ラバーソウル(1965年)」7⃣「リボルバー(1966年)」

8⃣「サージェントペッパーーズロンリーハーツクラブバンド(1967年)」

9⃣「マジカル・ミステリー・ツアー(1967年)」

 

シングルでは・・

 

⓫1965年12月3日
恋を抱きしめよう / デイ・トリッパー(両A面)」

⓬1966年6月10日
ペイパーバック・ライター / レイン」
⓭1966年8月5日
イエロー・サブマリン / エリナー・リグビー(両A面)」
⓮1967年2月17日
ストロベリー・フィールズ・フォーエバ / ペニー・レイン(両A面)」

⓯11967年10月29日
愛こそはすべて / ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン」
⓰1667年11月24日
ハロー・グッドバイ / アイ・アム・ザ・ウォルラス」

 この辺りが、中期と考えられるかと思う。

 

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①.実にシンプル!

12枚目シングル

ペイパーバック・ライター

 

この曲、

基本的に3つのコードしか使ってないという事に驚く。

 

C G A

 

これだけだ。

 

コードにSUS4ってやつがついたりはするが、

それでもシンプルだ。

 

歌詞的には

売れない作家が小説で稼ごうとして出版社に売り込む・・・

かなり変わった発想の歌詞だ。

ポールが作っている。

 

ラウドスピーカーというものを使って録音。

これはジョンの提案である。

非常にベース音がクリアーになっている。

 

 

 https://youtu.be/yYvkICbTZIQ

 

youtu.be

 

 

このB面がレイン

youtu.be

 

 

………………………………………………………

②.唯一のリンゴスターのリードボーカル

 

 

13枚目シングル 

イエローサブマリン

 

アニメ映画の主題歌である。

ビートルズ主演)

 

というのは、

契約上の成り行きだったようだが、

 

イエローサブマリンに乗って

音楽で世界を救うという図は、

子供に分かりやすく

 

この曲によって

子供もビートルズを口ずさむように

なった。

 

作曲はポール。

 

面白いのは、

リードボーカル

ドラムのリンゴスターなのだ。

 

リンゴスターが

シングルの中でリードボーカルを務めるのは

最初で最後。

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

………………………………………………………

 

 

③むしろB面曲??

イエローサブマリンと両A面になったのが・・・

 

エリナー・リグビー

 

身寄りのない老女がモチーフで

Eマイナーの哀しい悲劇的な曲調。

 

ジョンが作ったが、

ポールが歌っている。

 

この曲は、

メロディ主体。

ドラムは使われていない。

 

個人的には、

両A面にわざわざ持ってくるには、

あまりにもマイナー調すぎると感じてしまう。

 

youtu.be

 

 

………………………………………………………

 

 

④.ジョンの回想?

 14枚目シングル

ストロベリー・フィールズ・フォーエバ

 

レノン作曲

 

レノンが子供の頃、近所にあった

救世軍の孤児院「ストロベリー・フィールド」

を曲にしている。

 

この曲、好みが分かれるだろうなと思う。

凝りすぎた感あり?

 

youtu.be

 

………………………………………………………

 

 

⑤.ジョンとポール、二人の出会い

 

ストロベリー・フィールズ・フォーエバーの

両A面となった

 

ペニーレイン

 

 

 

明るくポップなのか暗めのバラード調なのか、

どっちなんだろうという印象の

不思議なサウンド

 

リードボーカルがポールなのに

ジョンだけが歌っている部分がある。

 

ジョンが歌うと

曲に憂いが出る・・・。

 

その影響で

ポップな中に

影があるという、

面白い曲。

 

 

ちなみに、ペニーレインというのは

イギリス北部の都市リヴァプールにある通りの事。

 

ポールが住む場所から

リヴァプールに向かうまでに

通る道だったという。

 

ジョンのストロベリーフィールズフォーエバ
へのアンサーソングでもある。

 

 

 

そもそも、ポールとジョンの出会いは
リバプールだった。

 

ポールは軽快な歩調で

ペニーレインへ向かうが・・・

ジョンは、幼いころの哀しい記憶が蘇るのだ・・・

 

 そんな二人が音楽を一緒にして

できあがったのが、

このなんとも言えない

複雑なサウンド

 

 

外部のミュージシャンが加わり

色んな楽器が入っているので

今までと印象も違う。

 

トランペットソロあり。

 

 

youtu.be

 

 ……………………………………………………

 

 

⑥.歴史的な名曲 ジョンのメッセージとは?

 

15枚目シングル

愛こそはすべて

 

歴史に残る名曲だろう。

ジョンレノン作。

 

変拍子が特徴的。

というか、この頃のビートルズ

こういう変拍子が多くみられるようになっている。

 

イントロは、

フランスの国歌

ラ・マルセイエーズ

 

この頃、

イギリスとフランスは

仲が悪かった。

 

ジョンレノン、

おそらく・・・・

 

意味もなくフランス国家を

イントロに入れたりなどしないだろう。

 

対立しあっている国同士だが、

愛がすべてだというメッセージを

投げかけたかったから

あえて国歌をいれたに違いない。

 

ジョンのことなので

この国家を

 なんとなく軽い気持ちで入れてみたとか

そういう事ではないはずだ。

 

 

youtu.be

 

このB面が

ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン

youtu.be

 

 ……………………………………………………

 

 

⑦.これこそ、なぜ両A面にしなかった?

16枚目シングル

ハローグッドバイ

 

愛こそすべてに続く、最高の名曲。

 

すばらしい。

 

 

 

youtu.be

 

 

ハローグッドバイのB面が

アイ・アム・ザ・ウォルラス

 

ジョンレノンの作った曲だ。

 

ハローグッドバイが素晴らしすぎて

この曲がB面になったらしく

「(ハローグッドバイは)全然たいした曲じゃないよ」

と言ったらしいが、

 

 

 そう言いたくもなるだろう。

 

 

これだけの独創的な曲作りを思えば

単純なひがみとは言えない。

 

 

これこそ、両A面でいい。

 

ジョンレノンの傑作ではないかと思う。

非常に面白い曲。よく考えられている。

 

実は・・・

 

バックの一風変わったコーラス。

ビートルズが1966年に日本に来日した際に

ジョンレノンは、

松島の民謡のを聴くことになった。


それをアレンジして取り入れたという

なんとも斬新なアイディアである。

 

ジョンは、日本に興味があった。

のちにオノヨーコと結婚することになる。

 

 

youtu.be

 

 ………………………………………………………

⑧.最後に 

 

中期では、特に、複雑な曲作りがされるようになっている。

また挑戦的、実験的な曲が多くみられる。

 

コレとコレを合わせたらどうなるか?

リズムの違う曲をひっつけてまとめてみる?

国籍を超えて融合させる?

 

とにかく、

 

色んなものを混ぜては壊し

また違うものを造り上げ・・・

 

一見単調に見えるものさえも

実はよく練られている。

 

特に

 

「愛こそすべて」

「ハローグッドバイ」

は、耳に残るメロディアスな曲で

まさに名曲といえる。

 

常に変化を恐れずに

進化し続けたビートルズ

 

この頃の曲は

コピーしにくいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

ビートルズ 初期ジョンレノンの隠れ名曲 アスクミーホワイ

セカンドシングルのB面

アスクミーホワイは、

初期の作品にして

非常に評価が高い。

 

何がどう素晴らしいのか

そこを掘り下げていく。

 

ではさっそく・・・

 

 

 

 
 

①.これが、アスクミーホワイ

 

 

 

2曲目のシングル、
プリーズプリーズミーのB面
「アスクミーホワイ」
 
この曲は、
実は初期にして名作であり
高い評価を受けている。
 
 
A面 プリーズプリーズミー(1963年3月22日)
軽快なリズム・・・
 
 

youtu.be

 

では、B面

アスクミーホワイは・・・

youtu.be

 

 

 

最初に聴いたときは

あまり印象に残らなかった。

 

おとなしい曲という感じだけで。

 

たぶんそれまでの

ビートルズサウンド

しみ込んでいて

 

リズミカルでないものは

入ってこなかった・・・

 

デビューから2曲目シングルの
B面だが、

 

実は、かなりの名作と言われている。

 

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この曲・・・

何回が聴いていくと

スルメのように

噛めば噛むほど味が出てくるのだ。

 

そして

知れば知るほど

よくできた曲だった。

 

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②.多用したオーギュメントとは・・・

 

ジョンレノンが作り、

彼がボーカルをしている。

 

 

 

 

ジョンは、この曲で

オーギュメントと呼ばれるコードを取り入れてみている。

 

オーギュメントは、増加させるの意味。

 

ものすごく簡単に

乱暴に説明すると

 

ドミソという和音(オタマジャクシの団子3兄弟)でいえば

ドミソ#という具合に・・末っ子が背伸びして#がつく(半音上がる)

 

******************************************************

 

 

ドミソは普通に使われる響き。

でも

がついて・・・

半音高いものだから

 

安定感はなく

ふわっとしたような

感じになる。

 

 

この曲では

そのオーギュメントが多用されており

 

不思議サウンドをかもしだしている。

 

 

甘く、お洒落感がある。

 

 

 ********************************

 

ビートルズ

過去のロックの影響を受けている

ロックバンド。

 

ガンガン進む!という

パワフルな

ロックテイストのリズミカルな曲が多い。

 

この初期の段階で

ロックではなく

このようなぐっと抑えた曲を作っているのだが・・・

 

これは、なかなかできない事だと思う。

 

******************************

③.みごとなコード進行と美しすぎるハーモニー

 

ここに文章を入力。

 

冒頭の

Iloveyou・・・・・・

and it's ture・・・・・の繰り返しフレーズ。

 

EF♯mG♯mF♯mE

 

シンメトリーになったコード進行は芸術的。

 

いや、実は、古典的には禁じ手だが。

 

教科書通りにやるのが音楽じゃないわけで、

 

耳に入るときにどうなのかを

自分自身で判断して音を作るのが

アーティスト。

 

この冒頭のフレーズで

ジョンがソロで早口で歌うところと

それに合わせたハーモニーの

美しいことと言ったら!

 

そして、その間の

一瞬のブレイク。

このつなぎは、

鳥肌がたつほど見事だ。

 

このハーモニーの魅力。

 

 

*******************

④.エンディングの不思議感をひも解く!!

ここに文章を入力。

 

オーギュメントという

不思議コードは、

 

半音4つ上げたもの(白黒の鍵盤ひっくるめて)を

規則的に繰り返したもの。

 

 ド# レ レ#  ファ ファ# ソ ソ# ラ ラ# シ  ド

★  1  2 3    1  2   3  4  1  2  3   4  

 

どこまでも延々と同じ繰り返し。

ちょっと珍しいタイプのコードである。

 

人に例えると

生真面目に職人気質みたいに

周りに流されずに作業を続けて

どこかオーラがある

醸し出す不思議なタイプ?

 

************************

 

 

この曲のキー(起点になる音)は、

である。

 

上の図はあくまでもからなので

から始めると・・・

 

 

 ファ ファ# ソ ソ# ラ ラ# シ  ド# レ レ# ・・・

 

 

組み合わせにもよるが、

結局、どちらも構成音は、

ド ミ ソ# で同じだったりする。

 

こういう面白いコードなのだ。

 

***********************************

 

上記は、半音も全部ダラ~っと並べていて

 

音楽を作るには邪魔な音もある。

 

ドラミファソラシドみたいに

黒鍵を無視すると楽なんだけどね。

 

音楽は、そう甘くない。

 

から始めると、黒鍵が無視できなくなってくる。

 

***************************

 

 

 

仕方ないので

E(ミ)から始めてやろうではないか!!

 

 

どうしても、

シャープ(#)が

ついてくるんだよね~。


①E(ミ)②F#(ファ#)③G#(ソ#)④A(ラ) ⑤B(シ)C#(ド#)⑦D#(レ#)

 

このまんまで弾くと

これが、

 

あたかもドレミファソラシドのように聴こえる。

 

 

絶対音感がある方は除外で、

はあくまでもということになるだろうが・・・

 普通は、そう聞こえることが多いだろう。)

 

 

その並び方は、

 

ダイアトニックと呼ばれるのだが・・・

 

①④⑤は主要コードと言われており

それ以外は、マイナーコードになる。

 

 

 

 

主要音である⑤Bシ)

終わらせるのが凡人の発想。

 

無難である。

 

これをあえて主要音を使わず

代理コードである③を使った。

 

③G#(ソ#)⇒マイナーコード

 

で終わる。

⑤.この曲はアートを極めている

 

 

この終わり方。

 

マイナーコードだし

憂いというか

 

まだ途中というか・・・

 

言いたいことがあって

喉元まできているけど

曖昧にしている感じ。

 

人で例えると、

言いたいことを言う、自分ファーストではなくて

雰囲気を作って

クールに収めるちょっと大人のタイプ、みたいな・・・。

 




この
G#mの見事なエンディングについての

評価は非常に高い。

 

総合的に見ても、
この曲の構成は非常に素晴らしいということで
クラシックのレナードバーンスタイン氏が絶賛した。

 

こういうエンディングの仕方は、

最近の凝ったバンドでは遭遇するが・・・

 

普通はやらないかもしれない。

でも、ところで・・・

なぜ悪いんだ?

という

 

固定概念のないまっさらな状態、

原始的でピュアなところから

音楽は切り開かれるのだと思う。

 

ものごとって

いつもきっちりしている方がいいのか

というと・・・

 

曖昧にしていた方が

全体がまとまることってあると思う。

 

 

 

**********************************

 

これ、初期のビートルズなのだから・・・

 

彼らは、ダイヤモンドの原石で

ジャンルにとらわれず

演奏だけでなく

ハーモニーを交えた

トータル的な音楽のスペシャリストであることを

照明したような曲だ。

 

 

 

この曲は、

1962年10月5日のデビューからわずか半年後

1963年3月22日にリリースされた。

 

ジョンレノン   

(1940年10月9日生まれ) 22歳

 

 

 

この若さで、

このような曲を作ってしまった。

 

しかし、

 

ジョンは、その後も

バラード調のものを作り出そうとするが

これだ!という音に出会うのに

とても苦労している。

 

 

気持ちを音だけで表そうとするのは、

本当に難しい。

 

そこに

ちょうど当てはまる言葉があると

伝えやすくなるが、

 

言葉にした時点で、もう

ニュアンスが微妙に違う。

 

これぞ!!という

ど真ん中にくる音楽を作り出そうとすること。

 

これがアートなんだろう。

 

 

 

 

 

<

ビートルズ 初期から中期へのターニングポイント

これまで、1962年のデビューから1965年までの
ビートルズのA面シングルをピックアップしてきたのだが・・・

ここで、

B面(いわゆるカップリング曲)にも

焦点をあてながら

初期ビートルズの軌跡を追ってみる。

 

目次
①.1962.10.5★ラヴ・ミー・ドゥ / P.S.アイ・ラヴ・ユー
②.1963.1.11★ プリーズ・プリーズ・ミー / アスク・ミー・ホワイ
③.1963.4.12★フロム・トウ・ユー / サンキュー・ガール
④.1963.8.23★シー・ラヴズ・ユー / アイル・ゲット・ユー
⑤.1963.11.29★抱きしめたい / ジス・ボーイ
⑥.1964.3.20★キャント・バイ・ミー・ラヴ / ユー・キャント・ドゥ・ザット
⑦.1964.7.10★ハード・デイズ・ナイト / 今日の誓い
⑧.1964.11.27★アイ・フィール・ファイン / シーズ・ア・ウーマン
⑨.1965.4.5★涙の乗車券 / イエス・イット・イズ
⑩.1965.7.23★ヘルプ! / アイム・ダウン
⑪.1965.12.3★ 恋を抱きしめよう / デイ・トリッパー

 

 

①1962.10.5★ラヴ・ミー・ドゥ / P.S.アイ・ラヴ・ユー

 
輝かしきデビュー曲。
ハーモニカがいい味わいになっている。
 

youtu.be

 

 

 

さて、このB面は、

P.Sアイラブユー

youtu.be

 

このタイトル

良いではないか!

 

 

 

初めはA面にする話もあったらしいが

 

実は、

同名の曲があり取りやめたという。

 

ポールが楽器なしで歌っている。

 

 
 

②.1963.1.11★ プリーズ・プリーズ・ミー / アスク・ミー・ホワイ

 
ハーモニーの大事さを
痛感するなァ…。
この曲を聴くと。
 

youtu.be

 

アスクミーホワイ

youtu.be

 

ジョンレノンが作っており

彼がボーカルをしている。

 

 

デビューから2曲目シングルの

B面だが、かなりの名作と言われている。

 

では、どの部分で高い評価を得ているのか・・・

これを書くだけで

とんでもなく長い話になるので

またの機会に詳しく書かせて頂くつもりである。

 

 

 

③.1963.4.12★フロム・トウ・ユー / サンキュー・ガール

 

聴けば聴くほど、ビートルズ、すごいなって思う。

彼らがミドルエイトと呼んだ曲のつなぎの部分。

 

曲の雰囲気ががらっと変わる。

サビ前の展開は、まさに

ビートルズマジック!!

 

youtu.be

 

 

 

このB面が

サンキューガール。

 

youtu.be

 

 

このガールというのは

ファンに向けたものらしい。

 

 ファンへに感謝を伝えたい・・・

そんな曲である。

 

④.1963.8.23★

シー・ラヴズ・ユー / アイル・ゲット・ユー

 

これぞ

誰の真似でもない

ビートルズだけが奏でる

特徴あるサウンド

 

 

 

youtu.be

 

 

 

このB面は、

I’ll Get You

 

 

youtu.be

 

 

 この曲は、

ジョンとポールのハモリが

かなりはっきりしていて

美しい。

 

聴きごたえある。

 

 

 

⑤.1963.11.29★抱きしめたい / ジス・ボーイ

 

全米で認められた

「抱きしめたい」

 

ビートルズ、すごいとしか言葉がでない。

 

やっぱり、

サビ前が素晴らしいよね。

 

それまでの軽快からリズムから

静かになり・・・

 

そこから一気にサビへ!!!

この盛り上がり方が

ビートルズだ。

 

youtu.be

 

 

 https://youtu.be/jenWdylTtzs

 

さて、B面は

ジス・ボーイ

 

 

youtu.be

レノン、ポール・マッカートニージョージ・ハリスンの3声コーラスに

ご注目を。

 

独特のサウンドに3人のコーラス。

これが見事である。

 

しかも、ポールは、

ベースを弾きながらである。

ベースは、バンドの土台。

コーラスに気をとられてリズムが崩れる・・・

なんてことのない完璧なハモリ。

 

 

やっぱり、

バンドにはハーモニーというものが

大事なんだ。

 

 

 

⑥.1964.3.20★キャント・バイ・ミー・ラヴ / ユー・キャント・ドゥ・ザット

 

 

キャント・バイ・ミー

 

私事だが近くのスーパーでいつも流れていたので

なんだか夕方の忙しい感じが焼き付いて

これだけはあまり好きになれない・・・。

 

でもタイトル、いいね。

「愛はお金では買えないんだ」

 

youtu.be

 

 ユー・キャント・ドゥ・ザット

 

youtu.be

 

ジョンが作った自信作。

ジョンはA面になるものだと思っていたようだ。

しかし、キャントバイミーラブの方が上回っていたという理由らしい。

 

いや、断然こっちの方がいいよ。

 

 

 

⑦.1964.7.10★ハード・デイズ・ナイト / 今日の誓い

 

 

この頃は、人気絶頂で忙しすぎたビートルズ

 

そんな彼ら自身を歌った曲。

 

しかし、

カッコいい。

ノリに乗っている曲。

 

グルーヴ感が高まり、

盛り上がりを見せている。

 

 

ビートルズらしいサウンドだ。

人気絶頂になるのも仕方ない。

 

youtu.be

 

 今日の誓い

 

youtu.be

 

 

ポールは、この曲をとても気に入っていたらしい。

ビートルズというのは、一つとして

同じような曲というのがない。

 

クリエイティブ集団である。

 

この曲は、サビで

AマイナーからAメジャーに

転調している。

 

ちなみに

ポールは

ベサメムーチョのように

マイナーからメジャーに転調したりする曲を

好んでいたらしい。

 

 

 

※参考

「 ベサメ・ムーチョ 」( Bésame mucho )

作詞作曲 コンスエロ・ベラスケス

(メキシコ)1941年

ラテンミュージックの名曲。

 

ビートルズがカバーするとかなり雰囲気も変わるが

 

 

youtu.be

 

⑧.1964.11.27★アイ・フィール・ファイン / シーズ・ア・ウーマン

 

 

ビートルズの曲というのは、

実に

一曲一曲、丁寧に作られている。

 

このギターリフは、耳に残る。

 

 

youtu.be

 

 

このB面

シーズ・ア・ウーマン

youtu.be

 

 

ブルースっぽい渋い曲。

ポールがシャウトして歌っている。

 

これ、ビートルズっぽくない。

 

あのビートルズ独特のリズム感

というものが感じられない。

 

その代わりに

酸いも甘いも味わった人間が

作るようなクールさがある。

 

驚きだ。

 

 

 

⑨.1965.4.5★涙の乗車券 / イエス・イット・イズ

 

王道のビートルズサウンド

サビで何度もタイトルが繰り返される

フレーズが印象的である。

また、

イントロに聴かれる複雑で不思議なリズムは

ビートルズの個性として確立したのでは。

 

 

 

回を増すごとに、質が上がるビートルズ

 

youtu.be

 

 

 

B面

エス・イット・イズ

 

youtu.be

 

 

ジョンが作った。

ジョンは、「ジス・ボーイ」を書き直すようなつもりで

複雑に手を加えようとしたものの

「全く上手くいかなかった」と言っている。

最後は、ポールが手助けして完成させた。

 

ジス・ボーイに比べると

練りに練っている。

 

キーがEの場合、使えるコードは

定石でいえば、DではなくD#だ。

 

なのに、Dを使っている。

 

ジョンは、何かを表現したかったに違いない。

そしてそれに当てはまる音を

探したのだが、しっくりくるものは

見つからなかったままだったのだろう。

 

 

ジョンは、最後までA面にしようかと迷ったとも言いつつ、

しかし、ジョン自身が好きでないの一つらしい。

 

ジョンは、

ロックテイストのバラードを作ろうとしたのだろうか?

 

単純な切なさだけでない、

複雑な感情を

表現したかったのだろうか?

 

ビートルズの中では

マイナーな曲に入るだろう。

 

 しかし、ポールは、

「この曲は素晴らしい」と。

 

なんともいい話ではないか…。

 

 

⑩.1965.7.23★ヘルプ! / アイム・ダウン

 

 

多忙なあまり自分自身を見失いそうなくらいの

あまりの人気ぶり。

 

嬉しい悲鳴のはずだが

それも程度問題だ。

 

その現実に………

 

ヘルプ!と叫ぶ歌だ。

 

限界を超えた

トランス状態で産まれた曲なのか?

 

 

youtu.be

 

 

 

 アイム・ダウン

youtu.be

 

ジョンはオルガンを演奏。

間奏で肘を使って鍵盤の上を左右に滑らせるという

やってみたくなるようなカッコいい

パフォーマンスをしている。

 

ただ、鍵盤に関しては

ポールの方が秀でてはいるらしい。

 

⑪.1965.12.3★ 恋を抱きしめよう / デイ・トリッパー

 
 

それまでのビートルズ
ポップ調のサウンドだった。

 

特徴的な

そのポップなサウンドを前面に出し

コンサートを精力的に行い
世界に発信していった頃までが

初期と言われている。

 

 1965年12月3日

 

アルバム「ラバーソウル」もリリースしつつ

なんと

同時にシングル2曲をリリース。

 

この頃から

特に、挑戦的で

サイケデリックサウンドとなっていく。

 

いわゆるビートルズ中期に入る。

 

 

 

新しいものを模索し

ポップ調アイドルではなく

アーティストとなっていくのだ。

 

 

 

この曲は、

部分的に3拍子になる。

 

どんどん進化していき

ビートルズのカラーが

出てきている。

 

 

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 両面A面となった
こちら
デイトリッパー

 

両A面、納得。

 

youtu.be

 

 

ヘビーなギターリフ。

今まではのポップなビートルズサウンドから私達を裏切ってゆく。

 

 

さて、この後、

ビートルズサウンド

どのように進化していくのか

 

興味あるところかと思う。

 

 

 

 

 

 

**********************

ガールズバンドはどう変化してきたか?

「最近、とくにガールズバンドと言われるものもの
存在感が増してきている。


しっかりとした演奏ができて華があり

独特の世界観を持っているガールズバンドは

注目を浴びるものだが・・・



草分け的存在のガールズバンドから現在活躍中のものまで
どんなふうに変化してきたかをまとめてみた。



 

 

①.80年代のカリスマ/SHOW-YA

 

 

80年代は、世はバンドブームだった。

 

その頃に活躍した

女性だけのメンバーによる

メタルバンド。

 

1985年にメジャーデビューした。

 

 

ガールズバンドとして

先駆けになった。

 

この頃にレベッカ

フレンズでヒットを飛ばした。

レベッカのボーカルは女性だが

バンドメンバー全員が女性ではなかったので、

ガールズバンドの枠づけにいは入れられない。

 

この時代は、

まだガールズバンドというステイタスは薄く

女性メンバーが一人抜けると

そこに女性の演奏者を見つけるのは

なかなか難しい話になるのだ。

 

女性5人で作ったバンドは、

この時代にして

本当に

よく頑張ったと思う。

 

 

 

今、聴いても、素晴らしい。

 

youtu.be

 

 他、「私は嵐」など名曲がある。

 

 

②.プリンセスプリンセス

彼女たちの後に出てきたのが

プリンセスプリンセスだ。

 

1983年から活動していたが

この

プリンセスプリンセスというバンド名に

改名したのが

1986年。

 

1987年に初のシングル曲をリリースしたが

作曲はメンバー外によるものだった。

 

それ以降は、

メンバーで作詞作曲をしていくようになる。

 

以後、CM曲に起用されたり

テレビドラマの主題歌を担当したりしながら

少しずつ知名度を上げ・・・・

 

1989年

「ダイヤモンド」がついにミリオンセラーとなる。

 

 

 そして、このダイヤモンドのB面が

「M」

 

youtu.be

それからは、

加速的に注目度を集めていった。

 

1994年頃から

メンバーは次第にソロ活動を始め出す。

また、バンドの方向性もだんだん揃わなくなってくる。

 

そして、1996年

解散となった。

 

このバンドは、

沢山のヒット曲を産んだ

 

ただし、スタジオでの音源は

スタジオミュージシャンによるものだったという事。

 

そういう意味では

ガールズバンドではあるし

作詞作曲もバンドで行ったが

演奏については

さほど拘っているわけでもなかった?

 

とりあえず、

一世を風靡したガールズバンドだったし

 

多くの名曲を残し、成功したガールズバンドだった。

 

 

大衆性がある曲は、
幅広い層からの支持を得たが、

そこに成功の鍵があったと思う。

 

音楽性の拘りをどこに持つか…

どこからフォーカスするか……

それによって

全く変わってくる。

 

バンドは勿論、演奏にこだわるべきであり

その視点から見れば

SHOW-YAとは別の次元になるだろう。

 

ただし、

いかにすれば

多くの人の心を掴むか

という面では

国内で一番成功したのかも

しれない。

 

 

 

 

③.90年代~

楽器をあまり弾かないが?大ヒットしたバンド

 

 

1999年には

ホワイトベリーがデビューした。

「夏まつり」は有名。

youtu.be

今、聴いてもすごくいい曲だと思うが、

破矢ジンタ作曲作詞のJITTERIN’JINNの「夏祭り」を

カバーしたものである。

なんと、小学生のときから

結成されていたバンドだったらしい。

メンバーの大学進学を機に

解散の方向になった。

 

似たバンドではゾーン(zone)がある。

もともとはボーカル&ダンスユニット

「secret base~君がくれたもの~」

ドラマの主題歌となり大ヒットした。2001年〜04年の活動。

ただし、
ガールズバンドの部類に当てはまるか微妙である。
楽器はただのパフォーマンスとして持ってるだけで
「バンドル」などとも言われた。
3rdシングルでは、本格的に楽器演奏もしつつあった。

 

youtu.be

 

しかし、自分たちで作詞作曲をしていないので

音楽性としては、評価の対象にならない。

 

 

この二つのバンドは同時期だったので

よく比較された。

 

ガールズバンドの定義として

自分たちで作詞作曲して演奏するという形だと

思っているので

これらのバンドは、

後のガールズバンドへの

橋渡し的な存在だったかと思う。

 

とりあえず魅力があり、売れた。

 

④.2000年チヤットモンチー現る!

 

1997年にはブリリアントグリーンが、

2002年にはシャカラビッツがデビュー。

女性ボーカリストとして

なかなか魅力があり

いい曲を歌っていて

今聴いてもいいいと思うのだが、

しかし、

メンバーに男性が混じっているので

今回のテーマである

ガールズバンドには入れる事ができない。

 

 

 

そんな中、

自分たちで作詞作曲して演奏する

本物のガールズバンドが姿を見せた。

2000年 チャットモンチーのデビューだ。

そして、

大きな影響力の残し2018年には解散となった・・・

 

 


そういえばこんなバンドもあった。
中ノ森バンド

ボーカルが魅力的。

ただしこのボーカリストはファッション雑誌などに

とりあげられたりしたので

音楽性への拘りはどうだったのだろう。

メンバーが作詞作曲できるが

メンバー外にも依頼していたので

正統派ガールズバンドの中に

入れるのはやはり微妙。

 

2005年にデビューして

2008年には解散してしまった。

 

この曲。

とてもいい曲だが、

作詞作曲は、彼女たちのものではない。

 

 

ものすごく魅力はあって

演奏も頑張ってる。

その上、

作詞作曲というクリエイティブな活動まで

自分たちでやる。

そんなガールズバンド、

ありそうでない。

 

 

2000年にデビューした

本格派スリーピースロックバンド

GO!GO!7188は、

大きな存在感だった。

しかし、これもまた

ドラマーが男性なので

ガールズバンドの部類には入らないことになる。

 

 

 

 

 


そんな中、08年にメジャーデビューした

SCANDAL(スキャンダル)は、

衝撃的だった。

演奏のパフォーマンスに惹きつけられた。

自分たちで作詞作曲しているのもいい。

 

ベーシストのトモミは、

演奏する姿が魅力的で

個人的に気に入っている。

 

 

デビュー曲「DOLL」

初期はシンプルな演奏ではあるものの

完成されていると思う。

 

 

夜明けの流星群

youtu.be

 

*****************************

 

2008年にメジャーデビューした

ステレオポニー

彼女らも

自分たちで作詞作曲している曲が多い。

なかなか頑張ったと思う。

立派なガールズバンドと言える。

しかし、2013年解散。

 

 知名度となるとどうだろう・・・。

 

***********************

 

総合的には

 

チャットモンチー

スキャンダル

 

 この二つのバンドが

本格的な音楽性を目指した

ガールズバンドとして

2000年以降の流れを作ったと言える。

 

 

⑤.2010年〜新世代ガールズバンド

2007年に頃より活動して

2010年にデビューした

ねごと。

youtu.be

 

 

メンバーは4人。

 

ボーカルキーボード

しているのが特徴的。

 

メッセージ性があって

いい曲を歌っている。

 

コーラスが入り

いいグルーヴを作っている・・・・

 

話題に上がったりはしたが

実力にわりには

そこまで大きくは売れなかった。

 

2019年、解散。

 

………………………………………

 

赤い公園

 

2010年結成

チヤットモンチーや

go!go!7188

などのコピーをしていた。

 

 

このバンド名を聴いて

サスケの「青いベンチ」を連想してしまった。

 

が、全く関係ないようだ。

本当は怪獣公園にするはずだったが

同じ名前があった為に変更。

メンバーは4人

 

 

 ギター、上手い。

 

youtu.be

 

…………………………………………………

 

ЯeaL

 

バンド名がすごく良いと思った。

 

を反転させているのは、

表も裏もリアルな姿を見せる事を表す。

 

「Я」は、ロシア語で「私」の意味。

 

これは、よくできているバンド名だ。

 

 

 メンバー3人。なかなかハードなロック。

 

 

 

youtu.be

 __________________

 

特に実力があるガールズバンドは、

この2つ↓のバンドだろうか。

 

2012年 SHISHAMO

2018年 ハンプバック

 

メジャーデビュー。

 

どちらも音楽性、オリジナリティがあり

大衆性のある曲を作っている実力派ガールズバンド。

 

これからに期待できる!

 

_____________________

 

 

⑥.これが求めているガールズバンドの姿だろうか・・・

 

では、最後にこのガールズバンドの話を。

 

 1981年に結成した

少年ナイフ

 

息が長く、いまだ活動している。

 

世界的な評価が高いようで

アメリカでブレイクしたガールズバンド。

 

ニルバーナアメリカのカリスマ的ロックバンド)の

カート・コバーンが絶賛したということで

注目された。

 

 

 

カーペンターズのカバーだ。

 

 

youtu.be

 

 

 

youtu.be

これだけ長い期間、

活動を続けるガールズバンドの存在。

 

あまりにも先をいきすぎた、すごいバンド。

 

音もしっかりしている。

クリエイティブでオリジナリティに溢れている・・・

 

特にスイーツのタイトルが多いのだが

甘いものが好きだからという。

女子ならではの感性。

 

なんでも歌になるってことなんだなぁ。

 

今までご紹介してきて

お分かりの通り

 作詞作曲から演奏まで

すべて自分達で頑張る

本格的なガールズバンドとなると

なかなか長くは続かないのに

 

25年以上も・・・

四半世紀もバンドを続けるなんて。

 

 

 

彼女たちいわく。

 

 「女でもなく、男でもなく

  人間として音楽をやりたい」

 

これこそ、みんなが求めている本来のガールズバンドの姿ではないだろうか。

 

 

 

 

*************

 

SHISHAMO J-POP界を揺るがす転調とは・・・

 まずは、このビートルズの曲を聴いて頂きたい。

 

 

 

youtu.be

 

 

気が付かないかもしれないが

30秒辺りで転調している。

 

ビートルズは、この「転調」ってやつが

実にうまいのだ。

 

このパターンは

わりとよくあるのだが

小難しい言葉を使うと

「短3度転調」というもの。

 

 

 簡単にいえば

音の並びは同じだけど

暗い感じから

急に明るくなるとか・・・・

 

そういった感覚だ。

 

 

では、ここから

SHISHAMOの話に入る。

 

 

 

 

 

①.「明日も」異例な転調パターンとは

 

 

SHISHAMOの「明日も」は

あまりにも有名になったが

 

この曲は、サビで転調がなされている。

 

実は、これが驚きの

転調パターンなのだ。

 

 

普通は思いつかないような

遠隔へ移動している。

 

 

 どういう事かというと・・・

聴いて頂ければわかると思うのだが・・・

 

サビで完全に流れが変わっている事に

気付くと思う。

 

youtu.be

 

 

 

 

②.何故、わざわざ転調するのか?

 

 

そもそも、

何故、転調などするのかという話だが・・・

 

要は、インパクを与えたいという事だろうが

 

それは、サビで訴えたい何かがあるからだ!

 

しかし、

 

転調などしない方が

演奏する側にしてみれば

全然、楽なのである。

 

それでも転調させる!!

 

ある種の挑戦・・・

冒険でもある。

 

普通は、過去に習って

この冒険をするものだが・・・

 

SHISHAMOは違った。

 

**********************

 

先に

 

ビートルズを例に

「短三度転調」の話をさせて頂いたが

 

厳密にいうと、

このパターンは

転調ではないという方もいる。

 

 つまり

 

 単純に言えばだが

 

レミファソシド・・・・・

 

これを

 

レミファソ・・・・

 

と、から始めただけである。

 

 

このやり方は

比較的扱いやすく

ロックやポップスでは

よく使われる。

(いわゆる平行調というやつ)

 

********************************

 

 

ちなみに

同じ一つの曲の中で

 

たとえば

メジャー から

 マイナーに変わるパターン。

 

これもわりと使う手で

同主調ってやつ。

 

***************************

 

では、

SHISHAMOはどうしたか・・・

 

 

短三度の、そのまた単三度上に飛んだのだ!!!!

 

え?

 

聴いてる側は、

この単純にはいかない展開に

裏切られてしまい、ハッとする。

 

サビで、不思議な高揚感を感じるのは

この転調のせいだと思う。

 

ところで

 

 

転調を仕掛けるに当たって

作曲する上で音楽理論を知る必要がある。

 

どうしたら

音楽として成り立つのか

定形化された理論を

頼りにする。

 

しかし、

 

SHISHAMOの

宮崎朝子は

 

特に音楽理論を勉強したわけでもなく

でこれをやってのけたらしい。

 

私はこの発想に全く驚かされたしまった。

 

 

 

 

ただ・・・

 

彼女の生い立ちを知れば

それも納得できた。

 

音楽一家であり

いつも自然とジャズやロックが

耳にはいっていたからだ。

 

理屈よりも、本能や直感が

働いているのだと思う。

 

音楽をやっているものなら

オリジナル曲は作ってみたくなるものだし

 

ましてや

サビのインパクトを考えれば

 

より訴え易い転調を

取り入れたいと思うのだが

 

 

彼女のように

思い切った転調は

なかなかできるものではない。

 

 

 

③.JPOP界のジミヘン??

 

もう少し付け加えると・・・・

 

JPOPでは

一つ曲の中で

 

(半音を含めて)

キーがつ・つ・つ・と、動くパターンは多いが

 

つ・動くのは、大変珍しいと言われる。

 

特につ動くのは・・・

異例だ。

 

※このキーというのは

 カラオケでよくキーを上げ下げする

 あれと同じ。

 

 

とにかく

この移動の仕方だと

共通するコードがたった一つしかない。

(「明日も」の曲ではC=ドの音のみ)

 

だから自然に聴こえるのが難しい。

 

 

不自然で違和感ある動きをあえて使い

それをインパクトにした。

 

これが悪魔の転調とか

魔法とか言われる所以である。

 

 

 

#(シャープ

♭(フラット)

 の数があまり変わらないように

転調させると

自然に聴こえるので

失敗もないが

 

それどころか

とんでもない遠隔移動である。

 

 

 

音楽理論でよくあるパターン

平行調」や「同主調」なんかとは

全く違うことをやってのけた。

 

まるで

ジミヘンみたいだ。

 

音楽理論上からの策略ではなく

音感として……

本能的に

こんな音を作ったなんて。

 

言い過ぎに聴こえるかもしれないが・・・

 

いや

 

実は、それくらいJPOP界では

あり得ない転調なのだ。

 

 

 すごいよ。

SHISHAMO。

 

 

しかも、

 

Bメロからサビに変わる瞬間で

少しずつ

うまいことコードを上げてるから

 

自然に聴こえるという魔法!

 

(真似してみたくなってしまった。)

 

 

 

④.一つずらす転調パターンの有名曲

 

 

まずは、よくある転調がこれ。

 

 

曲が終わりにさしかかる頃に

半音ずらす。

 

これは本当に多い。

 

youtu.be

 

youtu.be

 

曲のラストで思いが高ぶっている表現として

半音上げる(下げる事もある)というもの。

 

この方法だと

単調にならず

ラストを終えられる。

 

わりと真似しやすい。

 

 

 

⑤.一曲の中で明るい、暗いがある転調の有名曲

 
 

これもよくある平行調による転調

 

冒頭のビートルズの曲と同じ方法だ。

 

転調している事に

気づきにくい

自然な方法である。

 

これで歌詞の内容による

暗さと明るさの波を

表現できる。

 

 

 

youtu.be

 

 

 

ちょっと古い曲ではあるが・・・

 華原朋美「I’m proud」も同じく。

 

 

⑥.転調の肝はこれだ!!

 

究極のところ

転調って何かっていうと

演出でもあると思う。

 

その演出だが

 

こんな↓洋楽がある。

 

転調は

気分を変えるとかいう

イメージではあるが

 

ここまでくると

より壮大で

とてもドラマチックな感じを

与えるようになる。

 

 

突拍子もなく遠隔に転調すると

意表をつかれるのだが・・・

 

勿論、そこは

狙ってはいるだろう。

 

しかし問題は

それをしつつ

 

いかに

わざとらしくなく

変えることができるか!!

 

そこが大事だ。

 

 

これなんか、カッコいい転調だ。

 

youtu.be

 

邦楽では・・・

 

 

そもそも、JPOPに転調が多用されるきっかけは、

小室進行などというコード進行の固有名詞ができたしまった

あの小室哲哉とも言われている。

 

時代を作った人である。

 

曲の盛り上がり方が上手かった。

小室氏の転調マジック・・・

 

 

彼がまだそれほど注目されていなかった頃に

転調を施し大ヒットしたのが、この曲。↓

 

彼の後に、転調する曲が増えていった。

 

そういう意味で

転調のはしりとも言えるのではないだろうか。

 

古い曲だが・・

渡辺美里「My Revolution 」があげられる。

 

小室氏のすごかったところは、

 

意表をつく目的ではなく、

 

曲の盛り上がりを作る際に

歌い手のキーを考えると

それ以上、音階を上げるのは

しんどい。

無理が出る。

 

そこで逆に

キーの方を変えていたというから

歌い手への気遣いがあっての転調というところ。

 

音楽をするに当たって

言い表せない

色々な壁はあっただろうが

日本のJPOPを変えるくらいの

多大な影響力を持っていたのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

*************

 

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